先週の「TOTOジャパンクラシック」で30位タイと今季国内ツアー参戦3戦目ではじめて予選を通過した渋野日向子。その復調のカギは、パターの構え方にある!?

TOTOジャパンクラシックで今季国内では初めて予選を通過し、30位タイでフィニッシュした渋野日向子。上位フィニッシュとまではいかなかったが、その実ショットのデータは非常に良かった。

パーオン率は実に85.185%。最終日はフェアウェイを外したのも1度ならパーオンを逃したのもたったの1度でパーオン率は94.4%と驚異的な数字となっている。パット数が33パットと多かったことで爆発的なスコアとはならなかったが(2バーディのスコア70)、パットとショットが噛み合えばいつ爆発しても不思議ではない。

渋野自身は、ショットが完璧に近い状態であることを、「メディアの方からショットが良かったよねと言われて」気付いたと言い、「(振り返ってみると)今年イチくらい手ごたえはあったかもしれないです」と独特の表現で語っている。

画像: ヒール側が浮いている昨年のパッティング(左、エリエールレディス)と比較してみると、今年(右、樋口久子 三菱電機レディス 撮影/姉崎正)はややトウ側が浮いているように見える

ヒール側が浮いている昨年のパッティング(左、エリエールレディス)と比較してみると、今年(右、樋口久子 三菱電機レディス 撮影/姉崎正)はややトウ側が浮いているように見える

となると、爆発へのきっかけはパットだ。渋野は言う。

「パットに関してはどっしり構える、アドレスでヒール側を少し浮かせるようにする(ことを意識する)。昨年はそうしていて、悪くなるとトウ側が上がって来ることがあったので、そこを意識して練習してます」(渋野)

写真は昨年と今年の渋野のアドレスを比較したものだが、たしかに昨年はパターのヒール側がわずかに浮いているが、今年は逆にトウ側のほうが若干浮いているようにも見える。

ヒール側を浮かせてパットする選手もいれば、トウ側を浮かせてパットする選手もいて、どちらが良いということはないが、それが安定したほうがパットの方向性も距離感も安定するのは間違いがない。

昨年との違いに気づいた渋野日向子。そのパッティングが完全に復調し、ショットと噛み合うときを求めて、模索の日々は続く。

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