グリップのより細い部分を握ることで違和感が生じ、強く握ってしまいがち
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ドライバーもアイアンもしっかりと芯で捉えることって大事です。いくらヘッドスピードが速くても芯を外してしまっては意味がない。ミート率のアップこそ、飛距離アップにもスコアアップにも役立つことなんです。
週刊ゴルフダイジェスト11/17号の巻頭特集に「短く握るってやっぱり打ちやすい!」という特集がありました。クラブを短く握ることで、スウィングに無駄がなくなりミート率がアップするらしいんです。
短く握るとヘッドスピードが落ちて飛ばなくなるような気がするのですが、もともとミート率の低いアマチュアは逆に飛距離アプする人も多いのだとか。でも、僕は短く握るとどうしてもグリップに違和感を感じてしまいあまり上手く打てないんですよ。この特集には「短く握るコツ」というのも載っていたので、それを試してみることにしました。
クラブを短く握っているプロと聞いて、まず思い浮かぶのは今平周吾プロですよね。中継などで見ていると、どのショットのときもかなり短く握っています。しかし飛距離は300ヤード近く飛んでいますから、やはり短く持っても飛ばないということはないし、今平プロのショットの安定ぶりを見ているとメリットがたくさんあるんだろうなと感じます。
僕も狭いホールでのティショットなどではドライバーを短く持ってショットをしたりしますが、なんだか上手く振れず、ちょっと引っ掛けたりとかってことが多いんです。それってどうやらグリップの握り方に問題があったみたいなんです。
グリップというのは先に行くほど細くなっているので、短く握ったときには右手部分が普段よりも細いところを握ることになります。そのことでグリップに違和感が出て上手く打てないアマチュアはけっこう多いらしいんですね。先があまり細くないグリップを使ったり、細い部分の下巻きテープを多めに巻いたりすれば解消できることかもしれませんが、そこまでやるのはなかなか大変ですよね。
実はグリップの「裏側」を握るようにすることで、短く握ったときの違和感がなくなるらしいんです。右手の親指と人差し指をギュッと握って上からグリップを押さえつけるような握り方になっている人は、その部分でグリップがいつもよりも細いことを感じ取ってしまい違和感が出るらしいのです。確かに僕も右手の親指と人差し指はけっこう強く握っています。
では正しい「裏側グリップ」ってどうすればいいのでしょうか? まず左手1本でクラブを持ち、小指・薬指・中指の3本だけで下から支えるように握ります。左手とシャフトが一直線になるようにして、手首に角度はつけません。
そこから右手を軽く添えるのですが、親指はグリップの上に置かずに外します。これで裏側グリップの完成。確かにこれだとクラブを下側から支えているような感じだし、短くグリップしてもあまり細さを感じないので違和感もない。
さっそく裏側グリップのまま素振りをしてみましたが、この握り方なんだかいい感じです。グリップって強く握っちゃダメ! みたいな話をよく聞きますが、なかなかグリップの力を抜くのって難しいんですよ。僕も分かっていながら、今まではけっこう強くグリップを握っていました。だから腕に力が入っちゃうんですよね。
しかし裏側から支えるように握って、右手の親指を浮かし気味にしてみると、自然とグリップがゆるく握れるんですよ。そのまま振っても下からちゃんと3本の指で支えているから、頼りなさも感じない。右手でボールを叩きに行ってしまう動きもなくなるので、左サイドでリードしながら体の回転でスウィングする感じになる。素振りでは左手の親指もあまり強くグリップに押し付けずに握ると、さらに気持ちよく振れます。
この裏側グリップ、短く持つとき用とかではなく、全部のショットに役に立つ握り方だと思います。特に腕に力が入りすぎてミスショットしているアマチュアは、この裏側グリップを取り入れるといいんじゃないでしょうか。なんだかヘッドスピードもアップしたような気がします。
グリップが決まったところで、さっそく短く握ってショットしてみようと思います。ミート率が上がるのか? 飛距離はどうなるのか? 短く握ったときの振り方のコツなど、次回はもうちょっといろいろと試してみようと思いま~す。