今年7月に延期が発表された2020年度JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)プロテストの日程が発表された。第一次予選は2021年3月下旬頃より5地区で順次行われ、第2次予選は5月中旬頃より3地区で開催。最終プロテストは6月22日~25日に行われるとのことだ。
近年国内女子プロでは若い選手の台頭もあり、プロテストへの注目度も高い。テスト自体のレベルも上がっていて、JLPGAによれば2019年度プロテストの総受験者数は647人。うち最終テスト合格者は21人(上位20位タイまで)で、倍率30.8倍のかなり狭き門となっている。
つまり、そこを潜り抜けてきた選手たちはすでに注目選手ということ。実際に今年2勝を挙げている笹生優花、1勝の西村優菜も2019年度のテストに合格しプロデビューしたばかり。西郷真央、田中瑞希、安田祐香らも上位で活躍する2019年度テスト合格者だ。
延期された2020年度のテストを受験できるのは、あらかじめ2020年度出場申し込みをしていた選手が対象。そして、延期された2020年度テストに加え、本来開催予定の2021年度テストもある。
2021年度テストに関しては例年通り8月から第一次予選が始まる予定だが、2020年度テストで万が一不合格でも、2021年度のテストを受験できるように日程を調整しているとのことだ。コロナ禍の影響で2020年はプロテストが行われなかったが、2020年度のテストに申し込んだ選手にとっては、2021年は2020年度と2021年度“ふたつのプロテスト”に挑めることになった。もちろん、前代未聞の事態だ。
3月と8月、春先と真夏にはじまるふたつのプロテストでは、一体どんなドラマが生まれるのだろうか。