「コブラが3Dプリンターを使ったパター」を発表した。なんでも、最先端の3Dプリント技術を使った高性能パターらしいのだが……いったいどんなの?
3Dで設計したモデルを樹脂や金属を積み重ねて立体化する3Dプリンター。コブラが採用したのは「HP Metal Jetテクノロジー」なる製法で、より複雑な構造に対応できるのがメリットなんだとか。
リリースによれば、そのメリットは複雑な構造に対応できること。設計、プロトタイプの作成、テストを繰り返し行うことができること。そして、製品をより早く市場に投入できることなどが挙げられるようだ。
では、その技術を使った「KING SUPERSPORT-35」は一体どんなパターなのかと見てみると、ヘッド後方のバックフェース部分が格子状になっていて、この構造は従来の鋳造や鍛造では実現できないのだそうだ。
ボディ内部を格子状にすることで重量を取り除き、その分を周囲に重量配分した結果、見た目はオーソドックスなブレード型ながら、非常に大きな慣性モーメントが得られているようだ。
3Dプリンター、それも最先端の技術を使わないと作れない構造で作られたパター……というのはたしかにちょっと気になる。また、2021年には3Dプリント技術を使った製品をさらに2モデル追加する予定なんだとか。
コブラといえば、ゴルフの科学者ブライソン・デシャンボーが契約するメーカー。優れたものは積極的に採用するデシャンボーが、3Dプリンターで作られたクラブを手にメジャーを戦う……そんな未来はすぐそこまできているのかも。