なにげなくポンと打ったパーパットがカップを過ぎて大オーバー! 冬が近づくにつれグリーンのスピードが速くなると起こるミスだ。こんな悲劇を防ぐため、USLPGAティーチング会員の小澤美奈瀬に失敗しない冬芝のパッティングを教えてもらおう!

左手の甲を真っすぐにしたまま打とう

そもそもグリーンに使われているベント芝は寒地型。高温多湿に弱い代わりに冬でも枯れずに緑を保つ洋芝だけに、冬場は元気。そして、冬になるにつれグリーン面の硬さも増してくることからスピードは速くなりがち、それを考慮してそっと打ったつもりがオーバーしてしまう、その理由は左手首の使い方にあると小澤美奈瀬はいう。

画像: パットの距離感を合わせるには左手首がフラットになるように構えることがポイントだと小澤美奈瀬プロ

パットの距離感を合わせるには左手首がフラットになるように構えることがポイントだと小澤美奈瀬プロ

「弱く打とうとして手元が止まると、止めた手元が支点になってヘッドが動いてしまい左に引っかけて思ったよりも強く出てしまいます。そうならないためには、左手首を甲側に折らずに腕と一直線になるようにフラットに構えることが大切です」(小澤美奈瀬)

つまり、画像Aの左のように左手の甲と腕、クラブが一直線になった状態をキープするのがコツ。手元の速度とヘッドの速度が一致することで距離感も合いやすいし、フェースの向きもずれてにくくなる。

一方、画像A右のように手元が止まってしまうと、それを追い越すようにヘッドが走ってしまい、オーバー気味になる上に、フェースの向きも左に向きやすいから、引っかけることにもなりやすいのだ。冬にオーバーのミスが多いのは、グリーンが速いことももちろんだが、速さにビビって手元が止まったことでヘッドが走ってしまうことにもあったわけだ。これは目からウロコ。

画像: 画像A 左は腕と左手首がフラットになりフェースの向き

画像A 左は腕と左手首がフラットになりフェースの向き

打ち方はいたってシンプルで、左手首をフラットして構えたらテークバックでも手首が折れないようにキープしたままストロークするだけ。手首を動かさないようにすると手先では始動できないため、自ずと肩が動き、それによりストロークの安定にもつながると小澤は言う。

画像: 左手の甲を真っすぐにしたまま打とう

「この打ち方は、ショートパットに限らずどの距離にも対応できますし、左手首をフラットにキープする動きはアプローチにも通じますので、ぜひ試してみて下さい」(小澤)

冬場の“打ち過ぎ”のミスに悩む人は、ぜひ参考にしてみよう!

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