週刊ゴルフダイジェストで大人気連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」。登場人物たちがシングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが、実際に試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。何度もここの記事で書いていますが、僕は週刊ゴルフダイジェストに連載中の漫画「オーイ!とんぼ」の大ファンです。面白いだけじゃなく、クラブのことや技術、メンタル面まで本当にタメになることがサラッと描いてあるんですよ。なので、僕も「とんぼ」に出てきた打ち方とかをかなり真似してみたりしました。

12/1号の話ではまたまた新しい技というか、そんなのできるの~? っていう感じの打ち方をとんぼがしてたので、試してみようと思います!

画像: 週刊ゴルフダイジェストで大人気連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」。12/1号掲載話で紹介された、ウェッジのシャフトの真ん中を握って打つ30センチキャリーのアプローチを実践してみた

週刊ゴルフダイジェストで大人気連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」。12/1号掲載話で紹介された、ウェッジのシャフトの真ん中を握って打つ30センチキャリーのアプローチを実践してみた

いままで「とんぼ」に出てきた打ち方って、なるほどな~と思うものが多くて、真似してみてもけっこういい結果が出るものばっかでした。しかしですよ、今回試してみる打ち方は、正直「え~それはどうなの?」って思うような打ち方。

とんぼが漫画の中でこのショットをやったシチュエーションは、超下りのグリーンに向かって30センチくらいのキャリーのアプローチをするというもの。ちょこっとだけ飛ばして、後は惰性でコロコロみたいな。

これってめちゃ難しいじゃないですか。アプローチってやっぱ飛ばさないってのが一番難しいんですよ。まず小さく振らなきゃいけないし、ヘッドスピードも遅くしなけりゃならない。そういうことを考えていると、どうしてもインパクトで緩んでしまったりして大ダフリってのがお決まりのパターン。そこでとんぼがやったショットってのが、なんとシャフトの真ん中あたりを握ってのアプローチ。

漫画の中の説明では、短く握るほど手元とクラブヘッドの速度差がなくなるので、極端な話ネックを握れば手元とクラブヘッドは同速で動くことになる。なのでシャフトの真ん中あたりを握ってアプローチすれば、ヘッドのコントロールがやりやすいくなるってことらしい。

いやいや、理屈は分かるし、グリップの一番下あたりを持つとかなら分かるけど、さすがにシャフトの真ん中ってのは短く持ちすぎでしょって思うわけです。そんなに短く持ったら振れないんじゃないの?

でも、今までのパターンからして、「とんぼ」にできもしない打ち方が描かれているとは思えないので、とりあえずアプローチ練習場でやってみました。

画像: 普通のアプローチのアドレス(左) 、とんぼがやったシャフトの真ん中を持つアドレス(中)、 さらに短く持ったアドレス(右)

普通のアプローチのアドレス(左) 、とんぼがやったシャフトの真ん中を持つアドレス(中)、 さらに短く持ったアドレス(右)

いや~シャフトの真ん中を持って構えてみると、予想以上にボールに近い。腰もかなりかがめた状態です。そのまま素振りをしてみると、思ったよりも普通に振れるし、やはり手の動きと同じようにヘッドが動いてくれるのでヘッドコントロールはやりやすい。

で、打ってみましたが、これがね思ったよりも普通に打てるんですよ。もちろん小さくしか振れないので距離は出せませんが、簡単に短い距離のアプローチができる。ヘッドが余計な動きをしないから、思ったとおりにボールにコンタクトできるんですよ。こんなに普通に打てるとは思いませんでした。

画像: 思ったよりも普通に打てて、キャリーも2メートルくらいは出せる

思ったよりも普通に打てて、キャリーも2メートルくらいは出せる

そこで、さらに短く持っても打てるんじゃない? ってことで、さっきよりも10センチ以上短く持ってみました。さすがに漫画の中の説明のようにネック部分を持ってのアプローチは無理ですが、感覚的にはネックのすぐ上を握ってるような感じ。

もうこれはね、クラブを持ってるって感じではないんだけど、手のすぐ先にヘッドがあるので、本当に手の動きそのまんまにヘッドが動く。これもかなり体勢は苦しいのですが、なんとか打つことはできる。真ん中を持ったときよりも飛距離は落ちますが、キャリー1メートルくらいまでなら飛ばせそうです。

画像: さすがにかなり体勢がつらいですが、打てなくはない。ちょこんと打つだけのアプローチがやりやすい

さすがにかなり体勢がつらいですが、打てなくはない。ちょこんと打つだけのアプローチがやりやすい

さすがにネックのすぐ上グリップってのはやりすぎかな~と思いますが、シャフトの真ん中を持つアプローチは実戦でも使えなくはないなと思いました。もちろん、そんなアプローチを使わなければいけないシチュエーションってなかなかないとは思いますが、引き出しのひとつとして持っておくのはいいんじゃないでしょうか。

やってみて思ったのは、短く持っても手首を使って打ってしまうとミスショットするってこと。せっかく短く持っても手首を使ってしゃくるような動きをしちゃうとトップしたりするので、しっかりと体幹を使って振るようにしましょう。

画像: 左のように手首を使ってしまうとミスが出るので、しっかりと体を使ってストロークしましょう

左のように手首を使ってしまうとミスが出るので、しっかりと体を使ってストロークしましょう

これって普通のアプローチにも言えることなので、かなり短く持ってのアプローチを練習に取り入れるってのもありかも。このアプローチなら家の中とかでもできるので、一度試しておくとイザというときに役立つかもしれませんよ。同伴者はポカーンとするかもしれませんけどね~。

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