シャフトメーカー「日本シャフト」の試打会に参加してきました。日本シャフトといえばN.S.プロ950GHシリーズや、モーダスシリーズといったスチールシャフトで有名なメーカーですが、実はというか、もちろんウッド用シャフトにも力を入れています。
この日打つことができたのは、新作のレジオフォーミュラMB+。大ヒットシャフトであるモーダスとの相性の良さが魅力となっているシャフトで、飛距離性能の高さを感じさせるシャフトでした。
さて、このレジオフォーミュラMB+を試打しながら、最近発表になるシャフトには、ある傾向があることに気づかされます。どれも、最近の大慣性モーメントヘッドとの相性を意識して作られている、ということです。
ピンのG425シリーズ、テーラーメイドのSIMシリーズなど、慣性モーメントが大きく、オフセンターヒットしても弾道のブレが少ないヘッドがここ数年ツアーで結果を出し、市場でも評価されているのはご存知の通り。レジオフォーミュラのようなリシャフト用のシャフトが、そのようなヒットしているドライバーとの相性を良くするのは当たり前のことでしょう。
では、どのようなシャフトが大慣性モーメントと相性がいいのか。一言でいえば、先端側が締まった(硬い)シャフトということになります。大慣性モーメントヘッドのオフセンターヒットをしても球筋がブレないという強みを、先の締まったシャフトはさらに強調してくれるからです。
他メーカーでいえば、たとえばUST Mamiyaの「アッタス ダァーッス」やグラファイトデザインの「ツアーAD HD」 といったシャフトも似た傾向。ツアーAD HDは先端部にトレカ®️T1100Gという素材を、アッタス ダァーッスはトレカ®️M40Xという素材を使って、それぞれヘッドのブレを抑えています。
各社の差分は、しなりのポイントの違い、しなり戻りのスピードが速いか、あるいはゆっくりかといった味付けの部分。やはり大型ヘッドと合うものを作ろうと考えると、出てくるプロダクトには共通点が見られるというのは面白い点です。
そんな中、大型ヘッドとの相性に加え、アイアンシャフトとの相性までも考慮されているのが今回試打したレジオフォーミュラMB +のユニークな点。大型ヘッドドライバーのユーザー、とりわけアイアンにモーダスシャフトを入れているゴルファーは、機会があれば是非試打してみてはいかがでしょうか。