プロV1、そしてプロV1xといえば数多くのプロが使用するツアーボールの定番中の定番として、アマチュアゴルファーからも絶大な人気を誇るモデル。それだけに、2年に1度のニューモデルの登場は「みんなのゴルフダイジェスト」でも毎回ニュースにしてきた。
今回、編集部が独自入手したのが、その最新モデル。ホワイトボックスと呼ばれる、まだデザインが施されていない箱に入った状態のものだ。普段通りならばこの状態でツアー会場でプロに渡されるのだが、コロナ禍の影響もあり国内でのプロ支給はまだ。レアもの中のレアものだ。
とはいえ、PGAツアーではすでにプロへの支給が9月の「シュライナーズ・ホスピタルforチルドレン オープン」からはじまっており、変則スケジュールの影響で直後に全米オープン、11月にはマスターズも控えるという状況ながら、アダム・スコット、トミー・フリートウッド、マスターズで史上初の4日連続60台のスコアを出して2位タイに入ったキャメロン・スミスらトップ選手がスイッチ。日本の小平智もすでにこのニューモデルに切り替えている。
プロたちがシーズン途中にも関わらず切り替えたこのボール、果たしてどのようなものなのか。本記事では入手直後の文字通りファーストインプレッションをお伝えしよう。
プロV1、プロV1xといえば、モデルチェンジに伴って大きく特徴が変化しないモデル。方向性はそのままに正常進化的なマイナーチェンジを毎回行なってくるのだが、今回は見た目にわかる変化がふたつある。
ひとつはサイドスタンプ。プロV1、プロV1xのロゴが入る部分だが、ここが矢印マークとなり、アライメント性が高まっている。キャロウェイの「トリプルトラック」など、アライメント系のボールが引き続き流行っているが、よりターゲットへの合わせやすいようなサイドスタンプになっている。
プロV1のサイドスタンプをターゲットに合わせるというゴルファーは多いから、それがやりやすくなったのは歓迎だ。一方、タイトリストのロゴやボールのカラーは変化がないように見える。
そして、もうひとつはディンプルだ。前述したようにプロV1、プロV1xはモデルチェンジごとに大きな変化をしないタイプのプロダクト。なのだが、今回は並べてみると見た目にもわかるくらいディンプル形状が変化しているように見えるのだ。ディンプルは空力性能に直結する部分で、それだけに各社ディンプルの深さ、形状、数などに工夫を凝らしているのだが、新しいプロV1、プロV1xはここも進化しているのかもしれない。
メーカー未発表のためまだその“中身”はわからない新しいプロV1。例年のスケジュールだと1月に発表、2月に発売となるが、果たしてどうなるか。引き続き、注目だ。