現在開幕中のPGAツアー「マヤコバゴルフクラシック」に、白いリボンのついたピンを身につけて出場する選手たちがいる。この白いリボン、実はツアーメンバーであるホアキン・ニーマンの親類、生後一か月にして難病を患ってしまったいとこを支援するための活動「#SalvemosaRafita」の旗印なのだ。
ニーマンのいとこがかかった難病は脊髄性筋萎縮症。根本治療法は確立されておらず、緩和治療を受けるための薬代は約210万ドル(約2億2000万円)で、その薬も効果があるのは2歳未満の子どものみ。生後100日までに投薬するのがベストな対応だという。
つまり、短期間で2億超と莫大なお金を工面しなければならないのだ。これを受けてニーマンは試合の賞金全額に加え、バーディごとに5000ドル、イーグルごとに1万ドルをいとこのために寄附することを公言。ニーマンのファンたちがこの活動に対し寄付が行えるようにクラウドファンディングも開設されている。
そしてニーマンとその家族が置かれた窮地を知った選手たちが、活動を支援しその輪を広げるために行動に出たわけだ。PGAツアーの公式SNSではニーマンに加え、ジャスティン・トーマス、リッキー・ファウラー、ブランデン・グレースが白いリボンをつけてプレーする写真を投稿。ツアーメンバーたちの行動に対し、ニーマンもコメントを発信している。
「PGAツアーすべての選手がサポートしてくれていて、本当に嬉しいです。この小さなピンで『#SlavemosaRafita』を応援しています。このピンを着けている選手たちを見ることができて、本当に幸せです」(ニーマン)
仲間のために。そしてその家族のために。PGAツアーで支援の輪が広がっている。