いよいよ2020年の海外メジャー最終戦「全米女子オープン」が始まる。日本人選手19名が出場し大いに期待が高まる大一番の見どころを、プロゴルファー中村修が語る。

予選ラウンドは2コースを使用

いよいよはじまる全米女子オープン。舞台は米国テキサス州のチャンピオンズGC。予選ラウンドは、サイプレスクリークコース(6731ヤードパー71)、ジャックラビットコース(6552ヤードパー71)と2つのコースで開催されます。出場人数は156名、予選通過は60位タイまでとなっています。

グリーンの芝など芝の種類は2つのコースとも同じ種類だそうですが、両コースともパー71の設定で、とくにサイプレスクリークは距離が長い。稲見萌寧選手のキャディ兼コーチで帯同する奥嶋誠昭コーチによると、「ニトリレディスの開催される小樽CCのような雰囲気でグリーンはリコーカップオン開催される宮崎CCのように硬い。グリーンのアンジュレーションも強くてピン位置次第では予選ラウンドをイーブンパーでプレーできれば上位に行けるのではないか」と話します。

ちなみに、今年小樽CCで開催されたのニトリレディスを制したのは笹生優花選手。宮崎CCで開催されたリコーカップを制したのは原英莉花選手。ふたりとも、今回の全米女子オープンに参戦します。

画像: 全米女子オープンの連取日に笑顔を見sる渋野日向子(写真/USGA/Robert Beck)

全米女子オープンの連取日に笑顔を見sる渋野日向子(写真/USGA/Robert Beck)

ウェイティング(補欠)1番目の資格で現地で待機していた渡邉彩香選手も出場できることになりましたので日本人勢は19名の出場となりました。

日本勢19名を上げると、穴井詩、淺井咲希、古江彩佳、原英莉花、畑岡奈紗、比嘉真美子、稲見萌寧、柏原明日架、勝みなみ、河本結、小祝さくら、三ヶ島かな、西村優菜、岡山絵里、笹生優花、渋野日向子、高橋彩華、上田桃子、渡邉彩香となります。それぞれ個性あるプレースタイルを持っていますので自分の力を発揮すれば予選通過できる選手ばかりです。

画像: 傾斜が強くグリーンが小さいジャックラビットコース(写真/USGA/Chris Keane)

傾斜が強くグリーンが小さいジャックラビットコース(写真/USGA/Chris Keane)

どの選手もどんなプレーを見せてくれるか楽しみなのですが、前週も上位でフィニッシュした畑岡奈紗選手、国内最終戦で完全優勝した原英莉花選手、今季3勝を挙げた古江彩佳選手、復活の兆しを見せている渋野日向子選手、2勝を挙げたルーキー笹生優花選手など、好調な選手たちがこぞって参戦しますので、本当にワクワクします。

画像: 距離が長くバンカーも深いサプレスクリークコースで練習ラウンドをする畑岡奈紗(写真/USGA/Robert Beck)

距離が長くバンカーも深いサプレスクリークコースで練習ラウンドをする畑岡奈紗(写真/USGA/Robert Beck)

ともあれ、これまで出場していなかった韓国勢もこぞって出場していますので、いかに日本の精鋭19名といえども、予選通過することも決して簡単なことではないと思います。

ですが、世界トップクラスの156名の出場する選手の中で自分のプレーがどれだけ通用するのか。どの位置にいるのかというのは選手にとって気になるところだと思いますから、持てる力を出し切って戦って欲しいですね。今週末は寝不足になるのは覚悟しています。

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