寒い季節は練習場でコツコツとスウィング作りをしたいもの。だが、どんな番手でどんな練習法をするのが効果的なのだろうか? プロゴルファー・石井忍に話を聞いてみた。

「冬はスウィングのベースを見つめ直すいい時期だと思うんですよね。寒くてスウィングしづらい時期だからこそ、その時期なりの練習をすることが大事で、正しいドリルをちゃんと覚えることで、温かくなってきたときのゴルフが変わってくると思いますよ」

冬になると、気温も下がり、練習やラウンドする機会が減ってしまいがち。だからこそ石井は「スウィングを作り直せる時期」だという。

「うまく力を出せるかはアプローチのような小さな動きにかかっていますので、サンドウェッジやアプローチウェッジで、30ヤードのアプローチ練習をすることをオススメします。このときに後方から動画を撮ってバックスウィングで外(アウトサイド)に上がらないように、ダウンスウィングでは外(アウトサイド)に入らないように確認してみてください」

画像: ダウンスウィングでアウトサイドではなくインサイド、もしくはプレーン上に上げるように意識しよう!

ダウンスウィングでアウトサイドではなくインサイド、もしくはプレーン上に上げるように意識しよう!

アプローチの練習で正しくボールにコンタクトできるようになれば他のショットにもいい影響が出てくるというのだが、小さな動きだからこそ「インサイドからクラブを下ろしてきたときにダフリやすく、ダフらないように意識すると外から下りてきやすい」という。ただ闇雲に打つのではなく、動画で確認しながら打つことで“正しい状態”を確認しながら打つことができるのだ。

画像: インサイドにクラブを下すとダフってしまうというゴルファーは右肩や頭が地面側に落ちてしまっている可能性があるそう。肩の高さをキープしたままインパクトできるように練習してみよう!

インサイドにクラブを下すとダフってしまうというゴルファーは右肩や頭が地面側に落ちてしまっている可能性があるそう。肩の高さをキープしたままインパクトできるように練習してみよう!

「30ヤードのアプローチでダフってしまうとすれば、要因は右肩や頭が右サイドに倒れてしまう(右肩が地面方向に落ちるような動き)から。倒れすぎないように体を回していき、インサイドからダフらずにボールへコンタクトできるように練習してみましょう。そういう動きができると、アプローチだけでなく、ドライバーでもヘッドが上から入らなくなってくるので、結果的に飛ばしにつながりますし、安定性も向上していくと思いますよ」

アマチュアゴルファーは練習場でフルスウィングの練習が多くなりがちだが、地道な練習ほど結果につながるものだ。来年のゴルフシーズンに向けてアプローチ練習でスウィングを固めてみてはいかがだろうか。

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