渋野日向子を筆頭に、多くのプロ、ジュニアを指導する青木翔コーチ。そんな青木コーチが、スウィングのコツを伝授! 「スウィングで一番大事にしている」というスウィングリズムやテンポを整える方法を教えてもらった。

しぶこも「チャー・シュー・メン」で飛ばしてる

渋野日向子や三ヶ島かな、野沢真央ら女子ツアーで活躍するプロからジュニアまで、多くのゴルファーを指導している青木翔コーチ。

そんなトッププロたちを指導する青木コーチ自身も7番アイアンで180ヤード、ドライバーだと平均キャリー280ヤード、良い当たりをすれば300ヤードも超えてくるほどの飛距離を持っているというが、そんな青木コーチがスウィングで一番大事にするポイントは「リズムとテンポ」だという。

画像: 渋野日向子ら多数のプロやジュニアゴルファーを指導する青木翔コーチ(撮影/野村知也)

渋野日向子ら多数のプロやジュニアゴルファーを指導する青木翔コーチ(撮影/野村知也)

「自分もですが、渋野ら選手に対して言うのは『リズムとテンポを守って振る』ということが一番大事だということです。今の時代、いろんな情報も入ってくるし、自分のスウィングを録画もできるからスウィングの形にとらわれがちだけど、実はリズムやテンポが一番大事だと思います」(青木、以下同)

青木コーチがスウィングとリズムをシンクロさせるために用いているのは「チャー・シュー・メン
」という3拍のフレーズ。この人気ゴルフ漫画の劇中で登場するフレーズを青木コーチや渋野はスウィング中に意識しているのだという。

画像: 青木コーチに師事する渋野日向子も「チャー・シュー・メン」のリズムでスウィングしているという(写真は2020年のJLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 撮影/岡沢裕行)

青木コーチに師事する渋野日向子も「チャー・シュー・メン」のリズムでスウィングしているという(写真は2020年のJLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 撮影/岡沢裕行)

日本のアマチュアゴルファーにとってもおなじみのフレーズだが、「とくに『メン』のタイミングを勘違いされている方も多いんです」と青木コーチ。

「『チャー』の時にフォワードプレス(始動の前に手を前に出すなどする予備動作)を入れて、『シュー』でクラブを上げて、『メン』で左足を踏み込んで切り返す。同じ『チャー・シュー・メン』のフレーズでも、アマチュアの方は、『メン』で上半身が動き出していることが多いんですよ。大事なのは『メン』で左足にしっかり乗るということ。その後にクラブを振っていく感じです」

画像: 「チャー」でフォワードプレスし(左 ※動きはイメージ)、「シュー」でトップまでクラブを上げ、「メン」で左足を踏み込んで切り返す(右)。とくに「メン」では左足にしっかり体重を乗せてからクラブを振っていく意識が大切だという(撮影/野村知也)

「チャー」でフォワードプレスし(左 ※動きはイメージ)、「シュー」でトップまでクラブを上げ、「メン」で左足を踏み込んで切り返す(右)。とくに「メン」では左足にしっかり体重を乗せてからクラブを振っていく意識が大切だという(撮影/野村知也)

とくに池やOBが見えるプレッシャーが掛かるホールでは、「切り返しの『メン』のスウィングリズムが早くなり、それがミスに繋がることが多いです」と青木コーチ。プレッシャーがかかる状況では特に「メン」で左足にしっかりウェートが乗ってから、クラブを振ることが大事だという。

この「チャー・シュー・メン」のリズムは、普段の練習からはもちろん、ラウンドの朝の練習場でルーティンに入れて欲しいという。

「アマチュアの方はボールに当てたいという意識が強いので、ダウンスウィングで上半身が強く入ってきたりしますので、『メン』の部分をとくに意識して、リズムやテンポに合わせたスウィングが作れれば、下半身主導でブレない打ち方が身に付くと思いますよ」

しぶこと同じ「チャー・シュー・メン」のリズム、スウィングの際には心の中で唱えながらスウィングしてみては?

画像: 渋野日向子の飛ばしのリズム「チャー・シュー・メン」でテンポを整える。青木翔コーチが実演! www.youtube.com

渋野日向子の飛ばしのリズム「チャー・シュー・メン」でテンポを整える。青木翔コーチが実演!

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