しぶこも「チャー・シュー・メン」で飛ばしてる
渋野日向子や三ヶ島かな、野沢真央ら女子ツアーで活躍するプロからジュニアまで、多くのゴルファーを指導している青木翔コーチ。
そんなトッププロたちを指導する青木コーチ自身も7番アイアンで180ヤード、ドライバーだと平均キャリー280ヤード、良い当たりをすれば300ヤードも超えてくるほどの飛距離を持っているというが、そんな青木コーチがスウィングで一番大事にするポイントは「リズムとテンポ」だという。
「自分もですが、渋野ら選手に対して言うのは『リズムとテンポを守って振る』ということが一番大事だということです。今の時代、いろんな情報も入ってくるし、自分のスウィングを録画もできるからスウィングの形にとらわれがちだけど、実はリズムやテンポが一番大事だと思います」(青木、以下同)
青木コーチがスウィングとリズムをシンクロさせるために用いているのは「チャー・シュー・メン
」という3拍のフレーズ。この人気ゴルフ漫画の劇中で登場するフレーズを青木コーチや渋野はスウィング中に意識しているのだという。
日本のアマチュアゴルファーにとってもおなじみのフレーズだが、「とくに『メン』のタイミングを勘違いされている方も多いんです」と青木コーチ。
「『チャー』の時にフォワードプレス(始動の前に手を前に出すなどする予備動作)を入れて、『シュー』でクラブを上げて、『メン』で左足を踏み込んで切り返す。同じ『チャー・シュー・メン』のフレーズでも、アマチュアの方は、『メン』で上半身が動き出していることが多いんですよ。大事なのは『メン』で左足にしっかり乗るということ。その後にクラブを振っていく感じです」
とくに池やOBが見えるプレッシャーが掛かるホールでは、「切り返しの『メン』のスウィングリズムが早くなり、それがミスに繋がることが多いです」と青木コーチ。プレッシャーがかかる状況では特に「メン」で左足にしっかりウェートが乗ってから、クラブを振ることが大事だという。
この「チャー・シュー・メン」のリズムは、普段の練習からはもちろん、ラウンドの朝の練習場でルーティンに入れて欲しいという。
「アマチュアの方はボールに当てたいという意識が強いので、ダウンスウィングで上半身が強く入ってきたりしますので、『メン』の部分をとくに意識して、リズムやテンポに合わせたスウィングが作れれば、下半身主導でブレない打ち方が身に付くと思いますよ」
しぶこと同じ「チャー・シュー・メン」のリズム、スウィングの際には心の中で唱えながらスウィングしてみては?