新型コロナウイルスの流行によるツアースケジュールの大幅な変更、無観客で開催されたメジャーを含む多くのトーナメント。異例尽くしとなった今年のゴルフ界を、カメラマンはどう切り取ったのか? ツアーで活躍するゴルフカメラマンに「今年の一枚」を選んでもらった。その第3回は、国内ツアーを中心に撮影する大澤進二が選んだ一枚。
「今年は新型コロナウイルスの影響で試合数が少なかったですが、女子ツアーの若い世代の活躍が印象的でした。なかでも活躍した二人の選手を今年の1枚に選びました」(大澤、以下同)
大澤が選んだのは、「プラチナ世代」と呼ばれる2000年度生まれの同級生、古江彩佳と西村優菜の2ショット写真だ。
「昨シーズンは黄金世代の渋野選手が大活躍をした年でしたが、今年は試合数が少ない中で古江選手が3勝、西村選手が1勝と活躍していました。写真はTOTOジャパンクラシックの練習ラウンドで、2人で楽しそうにプレーしているところ。いつもは仲のいい友達ですが、試合ではお互いを高め合えるライバル的な存在になれるからこそ、彼女たちはどんどん強く成長しているのかな、と感じた1枚です」
2019年に古江が同世代のなかで一足先にアマチュア優勝を挙げてプロ入りを果たし、プロ入り後の優勝も一番乗りだった。そんな古江に追いつこうと、次に優勝を挙げたのが普段から仲のいい西村優菜だ。
「古江選手や西村選手と同じように這い上がってくる若い選手はまだまだいるはずです。その先頭に立っているのがこの2人のように感じました。そんな彼女たちを始め、活躍する女子プロたちをゴルフファンのみなさんが会場で応援できるように、新型コロナウイルスが一刻も早く終息することを願うばかりです」