MAX飛距離365ヤードの飛ばし屋美人プロ・高島早百合による初心者ゴルファーにもわかりやすいゴルフの基礎的なレッスンを、年末年始企画として連日お届け! 初心者はもちろん、経験者も今一度基礎に立ち返ってみよう。第二回目は、アドレス(=構え)の作り方について教えてもらおう。

クラブヘッドをボールに対して正しく置くことが大前提

キレイなスウィングで真っすぐ飛ばすためには、まずその土台となる正しいアドレスを作ることが重要だ。しかし、「初心者ほどアドレスの作り方を勘違いしてしまっている方が多いです」というのは、飛ばし屋プロ・高島早百合。

画像: 飛ばし屋プロ・高島早百合に、7番アイアンでの正しいアドレスの作り方を教えてもらおう

飛ばし屋プロ・高島早百合に、7番アイアンでの正しいアドレスの作り方を教えてもらおう

「初心者の方にありがちなミスとて、自分の立ち位置を決めてからボールに対してクラブを合わせてしまう、というものが挙げられます。大切なのはクラブを正しく構えられるかどうかですから、クラブの形に自分が合わせてアドレスすることが大切です」(高島、以下同)

そしてもうひとつ初心者にありがちなのが「シャフトを基準にクラブを構えてしまう」ミスだという。

「ゴルフクラブのシャフトは自分から見て左斜め側に向けて取り付けられています。よくシャフトが体の中心に来るようにまっすぐ構える方がいますが、これはクラブ通りに構えられていない、ボールを打つフェース面が開いた(自分から見て右を向いた)状態になってしまっているんです。アドレスを作る際に最初にすべきことは、ボールに対しクラブヘッドを正しい形で構えることなんです」

画像: ヘッドに対し、シャフトは斜めに取り付けられている。シャフトを基準にアドレスを作るのはNGだ

ヘッドに対し、シャフトは斜めに取り付けられている。シャフトを基準にアドレスを作るのはNGだ

では、ゴルフで用いる14本のクラブの中でも中間と言える7番アイアンを例に、アドレスの作り方を教えてもらおう。

「先ほどお話した通り、まずはボールに対してクラブヘッドを合わせていきます。ヘッドのシャフトが差さっている側をヒール、その逆側をトウと言いますが、このトウ・ヒールどちらかが浮き過ぎることないよう構えてください。ちょうど写真Aの指が触れている部分がしっかり接地しているかを確認して見ると良いでしょう」

画像: 写真A:指が触れている部分をしっかりと地面につけてアドレスしよう

写真A:指が触れている部分をしっかりと地面につけてアドレスしよう

もし写真B左のようにヒール側が浮いてしまうと、フェース面は右を向いた状態に。トウ側が浮いてしまうと(写真B右)フェース面は左側を向き、正しいスウィングができていても、まっすぐ飛ばない原因になってしまうと高島。

画像: 写真B:ヒール側が浮くと(左)フェースは右を向き、トウ側が浮くと(右)フェースは左を向き、ミスの原因となる

写真B:ヒール側が浮くと(左)フェースは右を向き、トウ側が浮くと(右)フェースは左を向き、ミスの原因となる

ボールやクラブとの距離、前傾の度合いを決める4つのチェックポイント

ヘッドをボールに対して正しく構えられたら、あとはヘッドの位置がズレないように体を合わせていくだけ。目安として「後方から見たときのシャフトの角度がズレないようにキープしましょう」と高島。

画像: ボールに対しヘッドを正しく置いたら、それに合わせて体の姿勢を作っていこう。後方から見たときのシャフトの角度をキープする意識を持つと、アドレスを作る途中でヘッドの位置がズレることを防げる

ボールに対しヘッドを正しく置いたら、それに合わせて体の姿勢を作っていこう。後方から見たときのシャフトの角度をキープする意識を持つと、アドレスを作る途中でヘッドの位置がズレることを防げる

「そして、フェース面の一番下、地面と接しているラインの延長線上に体の中心部分を合わせ、足を揃えて立ちます。よくボール位置に対して体の中心を合わせる方がいますが、これは間違いなので注意ですね。そして両足を肩幅程度まで開いていきます。その後上半身を前傾させればアドレスは完成です」

画像: 立ち位置を決める際に基準とするのはボールではなくクラブであることに注意。まずは両足を揃えて位置を決め(左)、肩幅程度まで両足の間隔を空けよう(右)

立ち位置を決める際に基準とするのはボールではなくクラブであることに注意。まずは両足を揃えて位置を決め(左)、肩幅程度まで両足の間隔を空けよう(右)

このときのボールと自分の体との距離をどれくらい離せば良いのか、またどの程度まで上半身を前傾させれば良いのかといった細かな部分は、個々人の体格や使用しているクラブのスペックによって細かく変化するため、これといった基準を決めるのは難しいところだが、高島は「最適なボールとの距離や前傾角などを見つけるための4つのチェックポイントがあります」という。

まず1つめは、「クラブを正しく構えられているか」。

「繰り返しになりますが、アドレスで大切なのはまずクラブが正しく置けていること。体はその形に合わせて決めるんです。ヘッドのトウ・ヒールが浮き過ぎていないか、今一度チェックしてみましょう」

そして2つめは、「自分の左肩から左腕が地面に対し垂直に下ろし、グリップすること」。

「正しくクラブを置けていれば、ゴルフグリップの位置=手元の位置も決まっているはずですから、あとはそれに合わせて左腕の位置を合わせていけば良いんです。最適な位置は、後方から見たときに左腕が左肩から真っすぐ下りてきて、その最下点でグリップすることです」

画像: 左腕は左肩から地面と垂直になるよう真っすぐ下ろしていき、その位置でグリップする

左腕は左肩から地面と垂直になるよう真っすぐ下ろしていき、その位置でグリップする

もし左肩の真下でなく斜めに左腕が下りているなら、手元の位置が体から近すぎる、あるいは遠すぎる証拠。「もし手元と体が遠すぎるとスウィングが崩れやすく、逆に近すぎると体とクラブの距離がなさすぎてスウィング中のクラブの通り道がなくなり、前傾角度も起き上がり過ぎてしまいます」と高島。

「そして3つめのチェックポイントは、自分の体とゴルフグリップの間に拳1.5~2個ぶん程度の隙間を確保できているか。これも手元と体の距離を測る目安です。左腕のポジションが正しいのにこの距離が短いなら前傾角度が浅すぎる、遠ければ前傾角度が深すぎる証拠です」

画像: クラブと体の距離は自分の拳1.5~2個ぶん程度離そう

クラブと体の距離は自分の拳1.5~2個ぶん程度離そう

そして最後のチェックポイントは「スタンスを取ったときに、土踏まずの少し前、母指球辺りに重心を乗せることができているか」だ。

画像: 両足の母指球に体重が乗っているのが正解だ

両足の母指球に体重が乗っているのが正解だ

「つま先に重心がかかり過ぎていると、スウィングのバランスを崩す原因となり、かかと重心でも上半身が起き上がりやすいので同様です。ベストなのは母指球に重心が乗っている状態。つま先体重になってしまう方は、左腕のポジションや体とクラブの距離が離れすぎている、逆にかかと重心なら近すぎる可能性があるので注意してください」

画像: 左腕のポジションやクラブと体の距離が遠ければ、つま先体重となって、つま先体重に(左)。逆に近ければかかと体重になってしまう(右)

左腕のポジションやクラブと体の距離が遠ければ、つま先体重となって、つま先体重に(左)。逆に近ければかかと体重になってしまう(右)

高島が教えてくれた4つのチェックポイントをすべて満たしていれば、自ずと最適なアドレスは完成するという。これに加えて、「胸は張るけど背中は反らさないように構えることができたらベストです」と高島。

「アドレス時にボールを見過ぎると猫背になり、クラブを上げにくい姿勢になってしまいます。逆に背中が反ってしまうとスウィング中に体が動かしづらい。頭の上からお尻の先までがまっすぐになるイメージで構えましょう。少しボールが遠く感じ、下目使いで地面を見るような形になると思いますが、それで正解です」

まずは高島が教えてくれた4つのチェックポイントをしっかりクリアできているかを確認しつつ、自分に最適なアドレスを見つけてみよう!

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