2020年ツアーで2勝を挙げ、衝撃的なデビューを果たした笹生優花。圧倒的な飛距離をベースとしたスケールの大きいゴルフを展開する彼女のスウィングを、プロゴルファー・中村修が解説。

笹生優花選手のスウィングを見ると、「自分が一番チカラを出せるポイントを知っているな」という印象を受けます。

画像: マキロイのような深い捻転と浅めのトップ(写真左)から、右軸をキープしたまま振っていく(右)(写真は2020年のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 写真/岡沢裕行)

マキロイのような深い捻転と浅めのトップ(写真左)から、右軸をキープしたまま振っていく(右)(写真は2020年のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 写真/岡沢裕行)

その特徴を一言でいえば、右軸スウィングということになるでしょうか。バックスウィングで右ひざの上に頭を乗せ、頭をその位置にキープしたまま打っていきます。

写真をぜひご覧いただきたいのですが、ヘッドがボールの直前の段階でヘッドは地面スレスレ。最下点をボールの手前に持ってくることで、アッパー軌道でインパクトを迎えていることがわかります。

全米女子オープンで、現地メディアが笹生選手のスウィングとロリー・マキロイのスウィングを比較していました。彼女自身、マキロイのスウィングを参考にしたことを公言していますが、マキロイ同様の深い捻転、フラットなトップな似ているものの、マキロイはここまで右軸ではありません。

笹生選手にとっては、この打ち方がもっともパワーを出すことができ、また再現性が高まる打ち方なのだと思います。このように振るためには体の筋力、運動歴、関節の可動域など彼女の持つ身体的な特徴もありますが、幼少期より足に重りをつけて鍛えていたというエピソードが示す体の強さが、スウィングを支えています。

見た人誰もが思うように、世界レベルのスケールを持つ笹生選手。2021年シーズンではどれほどの成長を見せてくれるのでしょうか。楽しみでなりません。

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