ゴルフトレンドウォッチャー・コヤマカズヒロは自他ともに認める“寒がり”。そんな彼は冬ゴルフのためにどんな対策をとっているのだろうか?

子供のころから無類の寒がりだった。今でもゴルフ仲間から呆れられるほど厚着している。筆者のワーストスコアは本当に寒い日で、手がかじかんで動かず、トップしたら痛烈な痛みでクラブを放して
しまいそうになるほどだった。もう四半世紀も前になるが、未だに忘れられないほど寒かった。

しかし、あの頃のことを思うと、冬のゴルフは随分と快適になってきた。その理由は言うまでもなく防寒グッズが充実してきたことだ。

まず寒さに強い防寒下着の登場だ。普段使いでも活躍してくれる薄手のものから、野外の活動を想定した厚手のものがあり、重ね着することでかなりの寒さに対応してくれる。

耳当てや手袋、ネックウォーマーなど定番の防寒グッズも軽量でデザインも良く、機能に優れたものが増えてきた。女性ゴルファーに聞いてみると、レッグウォーマーも効果的らしい。

今年、筆者が購入して大いに活用しているのが、電熱ベストだ。これはその名の通り、バッテリーから供給される電気の熱で発熱するベストだ。

画像: バッテリーから供給される電気の熱で発熱する電熱ベストを活用しているという(撮影/野村知也)

バッテリーから供給される電気の熱で発熱する電熱ベストを活用しているという(撮影/野村知也)

バイク乗りや野外の作業で使っている人が多いようだが、デザイン性をやや後回しにすれば、ゴルフにも大いに役に立つ。比較的高額になるが、最近はゴルフ用のものも増えてきている。

以前は夏場のゴルフ用に、電動でファンを回すファン付ウェアを紹介したが、冬ではそれが電熱になるということだ。電熱ベストの場合、ファン付ウェアと異なり、着ている最中に大きな音が出る事はないのも良い。

冬場のゴルフは、風や寒さによってカラダの熱を奪われる辛さがある。いくら厚着していても、寒いものは寒いのだ。そこへいくとカイロや電熱ベストなどは、発熱してくれるわけだからありがたい。

電熱に限らず、ベストの良いところは袖がなく、比較的腕が動きやすいところだ。冬ゴルフでスコアを崩してしまうのは、やはり厚着によって動きにくくなることが一因だ。腕が動いてくれれば、多少スウィングはしやすくなる。

国内男子ツアーの最終盤、カシオワールドオープン(注:2020年は中止)から日本シリーズでは、わずか1週間の間にアイアンで1番手以上飛距離が変わると言う。比較的暖かい高知から、寒い東京よみうりCCに行くと、それだけボールは飛ばなくなってしまうのだ。

ボールが飛ばないのは、着衣が多いことが一番の要因だという。一枚着るものが増えるたびに数ヤード飛距離が落ちるとも言われていて、そのためプロたちは出来るだけ薄着でプレーしようとしている
。寒くても、半袖ポロシャツ1枚でプレーする選手を見たことはないだろうか。あれは、出来るだけいつものゴルフに近い状態でプレーしたいという表れだ。

画像: 冬のゴルフでは飛距離が落ちるため1、2番手上のクラブを選ぼう(撮影/渡部義一)

冬のゴルフでは飛距離が落ちるため1、2番手上のクラブを選ぼう(撮影/渡部義一)

冬ゴルフはスコアが出にくいと言うが、ここ数年は筆者のような寒がりでも冬にスコアを崩しにくくなった。防寒グッズを活用する事と冬ゴルフのコツが少しわかってきたためだ。

冬ゴルフでまず注意したいのは、夏場のような飛距離は出ないことだ。アイアンで1番手は飛ばないと思ったほうがいい。いつもと同じようなスウィングをするのではなく、1、2番手大きめコンパクトに打つつもり位の方が結果が良いと思う。

寒さと着衣のせいでカラダは回りにくい。自然と手打ちになりやすいので、できるだけカラダを大きく回すように意識したい。冬用にクラブのシャフトを軟らかくするのも有効だ。その際は軟らかくし
ても、軽くはしないほうがいい。クラブが軽いと、どうしても手打ちになりやすい。

ティショットを打つときは出来るだけ上着を脱いだほうが良い。少しでも体が回りやすくするためだ。面倒だがこまめに着たり脱いだりするのがオススメだ。

そして、出来るだけ止まらないように、カートに乗るのもそこそこにしてなるべく歩き、こまめにカラダを動かすことだ。

筆者もそうなのだが、冬ゴルフはリズムも悪くなりがちだ。ティショットのティが刺さらなかったり、ミトンの手袋を脱いだり、あれこれと手間が増える場合が多い。このあたりの手際が良くなると、もっと良いプレーが出来そうな気がしている。

※一部修正致しました(2021.1.6 10:30)

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