ツアー優勝者のみに出場を許されるチャンピオンのための大会、セントリートーナメントオブチャンピオンズ(今年は前年のツアー選手権出場者にも出場権が拡大された)に本来出場しているはずの選手がいなかった。タイガー・ウッズはハワイでの大会をスキップするのが恒例だが、たとえばジョーダン・スピースやブルックス・ケプカは出てしかるるべき。気になる2人の2021年はどうなる?

10代でツアー優勝し、瞬く間にトップの座に上り詰めメジャー3勝を挙げたスピース。若手のホープとしてツアーを牽引する存在だったが2017年の全英オープンに勝ってからぱったりと勝ち星が途切れた。

そればかりか2018年から3年連続でトップ30が出場する最終戦ツアー選手権進出を逃し、昨年は遂にフェデックスポイントランク107位と三桁の成績に終わった。かつての世界ランク1位も現在は78位。今季6試合に出場し最高はCJカップの38位タイと先の見えないトンネルに潜り込んでいる。

画像: ジョーダン・スピースは2021年シーズンで勝利を掴むことができるか(写真は2020年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/姉崎正

ジョーダン・スピースは2021年シーズンで勝利を掴むことができるか(写真は2020年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/姉崎正

勝てなくなった頃いわれたのがパッティングの不振。トップを快走したいた頃はパットの名手と呼ばれたが入らなくなるとパットだけでなくスウィングにも影響。コーチと取り組んだスウィング改造が失敗だったのでは? と各方面から指摘された。

セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズでスピースは大会平均ストロークナンバー1を記録している。しかし出場のチャンスは途絶えたまま。明るい兆しはどこにもないが、グランドスラムまであと1つ(全米プロ)と迫っているツアー11勝の逸材がこのままフェードアウトするとは思いたくない。21年はどうか復活の糸口を掴んで欲しい。

そしてもうひとり、21年開幕戦に出場できず不在の存在感を際立たせたのがケプカ。ヒザの故障で昨年からずっと苦戦しているが、11月のマスターズで7位タイに入るなどこちらは再浮上のきっか
けを掴んでいるようだ。

画像: メジャー男と呼ばれるブルックス・ケプカが21年どんなプレーを見せてくれるか注目だ(写真は2019年の全米オープン撮影/有原裕晶)

メジャー男と呼ばれるブルックス・ケプカが21年どんなプレーを見せてくれるか注目だ(写真は2019年の全米オープン撮影/有原裕晶)

オフには奇抜なクリスマスカードをSNSにアップし話題に。ガールフレンドのジェナ・シムスさんとサンタのコスプレをしたケプカがなぜかコインランドリーでポーズを取る写真をアップ。なかには彼女をランドリー(洗濯機)に押し込めようとするお茶目な1枚も。

Twitter: @BKoepka tweet

twitter.com

「メリークリスマス。2020年を洗い流しちゃうぞ」というコメントもあり、ケプカに悲壮感はない。

今年はメジャー男の本領発揮となりそうだが果たして……?

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