ほんの一昔前まで「300ヤード」は限られた飛ばし屋だけが辿り着ける聖域だった。しかし、ギアの進化とプロゴルファーのアスリート化に伴って、今や世界のツアーはツアー全体の平均飛距離が300ヤードという時代。そんななか、PGAツアーの2021年初戦ではなんと4人の選手が400ヤードを超える飛距離を叩き出してきた。さて、その4人とは?
かつてダスティン・ジョンソンが432ヤードという飛距離を叩き出してパー4であわやホールインワンというスーパーショットを放つなど、プロたちの飛距離に注目が集まるPGAツアー「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」に、今年も“400ヤードヒッター“が現れた。しかも4人!
400ヤードといえばほぼドラコン競技専門の数字という印象。しかし、最近のゴルフ界では、もちろん打ち下ろし、フォロー風、フェアウェイが硬いなどの条件はあるにせよ、400ヤード飛ばす選手が珍しくなくなってきたのも事実だ。しかし、1試合で4人というのはすごい。
PGAツアーの公式Twitterによれば、もっとも飛ばしたのはキャメロン・チャンプで424ヤード、421ヤード、404ヤードも記録しており、1試合で3度400ヤード超えを達成したことになる。
チャンプ同様に3度400ヤード超えを果たしたのがマッド・サイエンティスト、ブライソン・デシャンボー。414ヤードを筆頭に、405ヤード、400ヤードをカッ飛ばしている。
ではあとの二人は誰か? ひとりはアダム・スコットで、403ヤードを記録。ジャスティン・トーマスも401ヤードを記録している。40歳のアダム・スコットが400ヤードヒッターに名を連ねているのもすごい。
「300ヤードを超える飛距離を誇る飛ばし屋」というのは、いわば慣用句的表現だが、近い将来それは「400ヤードを超える飛距離を誇る〜」というふうに変化していく……かも。