新型コロナウィルスの感染拡大を受け、東京などでは緊急事態宣言が再び発令された。ただでさえ寒い上、外出を控えようという意識も加わって自宅で過ごす時間が増え、運動不足にもなりがち。そこで、自宅でできる練習法をプロゴルファー・中村修に教えてもらった。

バスタオルでヘッドスピードアップ

上達するには、日々の生活の中でほんの少しでもゴルフスウィングをしておくことが大切です。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えますので自宅でも上達できるバスタオルを使った練習法でを紹介します。思い切り振ってもヘッドスピードが上がっていかない人にはとくにやって欲しいドリルです。

画像: バスタオルをしっかり振ることにスウィングのヒントが詰まっている

バスタオルをしっかり振ることにスウィングのヒントが詰まっている

やり方は簡単。バスタオルの片方を結んで団子を作り、結んでいないほうを握ってスウィングします。始めはゆっくりと振りながらどんどんスウィングスピードを上げてみて下さい。どんな感覚を持ちましたか? 上手く振れましたか? バスタオルはゴルフクラブと違って柔らかいので振りにくいのですが、ゴルフスウィングのヒントがたくさん詰まっています。

意識するポイントを幾つか紹介します。ひとつ目はグリップを握る強さを意識すること。強く握るよりゆるく握るほうが振りやすく感じないでしょうか。ふたつ目は始動です。結んだ団子をテークバックするよりも一度ターゲット方向に揺らしてから始動するとどう感じますか? 実際にバスタオルを振ってみると様々な”気づき”を感じるはずです。

慣れてきたら、結んだ団子を目一杯のスピードで振ってみましょう。しっかりと振っているうちにスピードを上げるコツがわかってくると思います。切り返しで一気に力を入れてもバスタオルは柔らかいので結んだ団子を上手く振れませんし、トップから体を回しても上手く振れません。ブンブン音がするくらい振るためにはどうすればいいか、考えながら練習することに意味があるのです。

画像: 右足一本(右軸)、足をそろえて(センター軸)、左足一本(左軸)の3つの形で一番強く振れる形からスウィングの軸を判別できる

右足一本(右軸)、足をそろえて(センター軸)、左足一本(左軸)の3つの形で一番強く振れる形からスウィングの軸を判別できる

バスタオルを使って、自分のスウィングタイプを判別することもできます。右足一本(右軸)、足をそろえた状態(センター軸)、左足一本(左軸)の3つのカタチで振ってみましょう。3つのうちどこに軸を意識すると振りやすかによって、自分のスウィング軸のタイプが判別できます。

スウィング軸を意識することで、バスタオルをさらにしっかり振れるかもしれません。スウィング軸を意識してバスタオルドリルを続けるとスウィングで最も重要な振る力がついてきます。軸が決まって振る力が付いてくれば、おのずとヘッドスピードは上がってきます。

もちろん、周囲の状況には十分に気をつけて行ってもらいたいドリルですが、基本的には自宅で、バスタオルがひとつあればできる簡単な練習法です。ぜひ、やってみてください。

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