コースマネジメントというと、つい「刻んで安全策」というイメージを思い浮かべてしまうが、関東在住匿名5下シングル氏は「それは誤解です」という。少しでもいいスコアで上がるためのマネジメントには当然“攻め”の選択肢もある。詳しく教えてもらおう!

コースマネジメントが大事です、と言うと、「でも、刻むゴルフって面白くないでしょ?」とか「遊びなんだから思い切って狙いたい!」みたいな意見をいただくことがよくあります。これはよくある誤解で、コースマネジメント=刻むこと、無理攻めをしないことというわけではありません。

たとえば、昨年のことになりますが、関東の有名なトーナメント開催コースに腕試しに行ってきました。とあるパー5でのこと。ティショットを上手く打てた私は、2オンを狙うかどうかの選択を迫られていました。

グリーン手前には池で、ミスすれば池に入る確率は無視できません。キャディ付きでのプレーだったのですが、キャディさんは「ここは無理せず池手前に置くのがいいと思います」とアドバイスしてくれました。しかし、「池の手前」にレイアップしてしまうと、そこからは残り70ヤードくらいの左足下がりが残ります。

画像: コースマネジメント=刻むではない。その局面ごとに最善手を選ぶことが大事(撮影/増田保雄)

コースマネジメント=刻むではない。その局面ごとに最善手を選ぶことが大事(撮影/増田保雄)

70ヤードの左足下がりのコントロールショットの難易度は低くありません。3打目をピンに絡めるのはおろか、池に入れてしまう危険性までありえると私は考えました。結果、採用したのは5番ウッドでの2オン狙い。これは「最悪、池でもいい」というマネジメントです。

池の周りはライが良く、左足上がりからの難易度の低いアプローチが残り、そこから寄せワンがとれる可能性は十分にある。2オンに成功すればイーグル、バーディチャンス。池に入れてもパーか悪くてもボギー。強攻策がもっとも「お得」だと判断したのです。池の手前の70ヤードに刻んでいたら、前述したように3打目を寄せられる確率は低いため、良くてパー。3打目を万が一池にいれたらボギーかダボですから。

このように、マネジメントとは「刻むこと」ではなく、その局面ごとに最善手を選ぶこと。麻雀でいえば、乗ってる親がリーチしてる局面では危険牌を切らず、安パイを切りながらチャンスを狙う、みたいなもんでしょうか。どんな場面でもベタ降りするのではなく、無用なリスクは避けつつも、リスクをとる価値があるならリスクを承知で攻める。それがマネジメントなのです。

さて、ではそのパー5の結果ですが……池はクリアしましたが惜しくも2オンはならず、グリーンをこぼしたところから寄らず・入らずのパーでした(笑)。バーディはなりませんでしたが、十分な結果。これぞ、マネジメントの成果です。

画像: 【初心者向けレッスン総集編】高島早百合が教える!アイアンの構え方からスウィングまで youtu.be

【初心者向けレッスン総集編】高島早百合が教える!アイアンの構え方からスウィングまで

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