7年連続ツアー選手権出場するなどPGAツアーで確固たる地位を築いてきた松山。勝てていないここ数年も1シーズンの予選落ちは2回から3回と抜群の安定感を誇っている。
PGAツアーは21年の年頭に今年メジャーに勝ちそうな選手の予想を行ったが、そこにも松山の名前が。
「ヒデキ・マツヤマを忘れてはならない。昨年ツアーが中断する直前のプレーヤーズ選手権初日に9アンダー63のコースレコード(タイ)をマークしているのだ。その実績、実力からして今年こそビッグタイトル獲得の可能性は高い」と高評価をもらっている。
そんななか今年のソニー・オープンでは初日から上位争いに名を連ね2日目には後半の9ホールで自己ベストの「28」(7アンダー)と爆発した。
「(初日、2日目は)ドライバーがあまり良くなかったけれどアイアンは良くなっている」と手応えを感じさせるコメント。決勝ラウンドではショットの威力が増し、次々とバーディチャンスを作るもワイアラエCC特有の読みにくいグリーンに苦しんだ。
パーオン率88.89パーセントの3日目、フェアウェイキープ率78.57パーセントの最終日はことごとくチャンスを決め切れなかったが、カップに嫌われたバーディトライが半分でも入っていればあと5つ、6つは確実に伸ばせていただろう。
優勝したケビン・ナが通算21アンダーだったから、もし松山(通算15アンダー、19位タイ)のパットがもう少し決まっていれば優勝も夢ではなかったはずだ。
「パットも狙ったところに思うように打てていた」というからダメージはない。入らなかったのはあくまで結果。パッティング自体は決して悪くなかった。
それよりも「得意ではないコースでこういうショットが打てたことは成長した証だと思って、これからの試合も頑張りたい」という前向きさこそ我々ファンが聞きたかったコメント。
次回出場予定はウェストコーストスウィング第2戦目のファーマーズインシュランスオープン。さらにその翌週は2016年、2017年と連覇しているウェイストマネジメントフェニックスオープンがやってくる。我々が思っている以上に松山は勝ちに飢えているはず。2021年序盤からフルスロットルで挑んでくれるはずだ。