今年こそは! と2021年のゴルフの目標を立てたものの、早くも3日坊主で終わってる……という人がもしかしたら(!?)いるかもしれない。そんな人も、目標達成を諦めるのはまだ早い。プロも教えるメンタルコーチ・池努が目標をフォローアップする方法を教えてくれた。

正しい目標設定は、ビジョン(理想の達成イメージ)とミッション(ゴルフをする目的)を設定することがポイント。そして、2021年を素晴らしい成長のシーズンにするために大切になってくるものがゴールをフォローアップすることです。

画像: 設定した目標を達成させるためには定期的なフォローアップが必要だという(写真/有原裕晶)

設定した目標を達成させるためには定期的なフォローアップが必要だという(写真/有原裕晶)

多くの人は新年に目標を設定しモチベーションを高めたとしても1月末、2月、3月と時が過ぎるとともにその目標への熱量や達成意識が低下していきがちだと思います。ドイツの心理学者エビングハウスによると人は記憶したことの4割以上を20分後に忘れ、1日経つとその7割以上を忘れると言っています。

つまり、新年に一度だけ明確な目標を設定したとしても何かしらのフォローアップをしない限り、目標への意識は薄れ、モチベーションも同時に低下してしまうことになり、設定した目標が絵に描いた餅になってしまいやすいのです。

今回の記事では実際に私が契約サポートしているプロゴルファーへの目標のフォローアップの事例などを紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてください。フォローアップのポイントは3つあります。それぞれ解説していきましょう。

1.人は快適領域にいたい(変わりたくない)ことを認識する

まず最初に理解しておくべことが、人は三日坊主になることが当たり前であるという認識です。私たちは意識で変わりたいと思っても無意識では「昨日のままの自分でいいじゃない」と現状維持を求めるものです。

糖質を制限してダイエットしようと意識で決めても、お腹がすいた状態でランチに定食を頼むときに「ご飯大盛り無料」という甘い誘いがあれば無意識的に「今日ぐらいいいだろう」とどうしても大盛りにする選択をしてしまうものです。

そして、この選択をしてしまうととたんにダイエットという目標はどうでもいいやとなったりします。このように私たちは自分の意志で決めた目標に対して必要な行動をとることが簡単ではないのです。つまり、三日坊主にならないための対策が必要なのです。

2.定期的にゴールをアウトプットする

三日坊主対策として一番効果が薄いものが「自分と約束すること」です。今年は「〇〇のスコアを出す」と自分と約束するだけではすぐに無意識くんが「そんなに頑張らなくてもいいんじゃない」とささやいてきますよね(笑)。

おすすめする効果的な三日坊主対策が「他者と約束すること」です。ゴルフのコーチや意識の高いゴルフ仲間に「2021年の目標は〇〇のスコア、6月までに●●のスコアを出す」とシェアするのです。他者に宣言することでプレッシャーになると考える人もいますが、目標を管理されるというより応援してもらうことが大事ですね。

そして、さらにその宣言したゴールを定期的にリマインドしてもらえればベストです。私はメンタルコーチとして契約選手が目標を意識し続けられるように毎月、3年後、1年後、3カ月後などと選手の目標をヒアリングすることがルーティンとなっています。ぜひ、コーチや先輩、ゴルフ友達にゴールをアウトプットしてみましょう。

3.定期的にゴールを自分で確認する、書く

また、さらに契約選手には次のような仕掛けで自分自身でも目標をフォローアップできるようにリクエストしています。ひとつ目が今年の目標を書いたシートを印刷して部屋など必ず目にする場所に貼っておくことです。古典的な方法に感じられるかもしれませんが嫌でも目に入る場所に目標を掲げておくことで無意識に目標を意識することになります。実際のプロゴルファーの方にも実践してもらっている内容です。

また、さらにこれはハードルが少し高いかもしれませんが毎月1日に今年の目標と今月のスキルアップテーマなどをノートに書く(スマホでもOK)ことをルーティン化してもらいます。

他者に宣言し、部屋に目標を貼り、毎月目標を書き出すことをやる。「おいおい、意識高い系かよ!」というツッコミも聞こえてきそうですが、あくまでもレベルアップの手段なのでピンときた方は実践することもステージを上げる手になると思います。ご活用頂ければ嬉しいです。

This article is a sponsored article by
''.