100ヤード以内からは寄らないまでも乗せてはおきたいところだが、これが意外とミスが出る。ザックリにトップ、引っかけ……これらのミスの原因は、実はウェッジにあるのかも!クラブフィッター・菅野崇氏に正しい選び方を教えてもらった。

「まずウェッジの大前提としてアイアンとの『重さの逆転現象』が起きないようにすることです。アイアンもウェッジも同じように振ってロフト角通りの距離が出る、というのが理想ですが、そのためにはクラブが短くなるほど重くなる、重量フローが大事なんです」(菅野、以下同)

ゴルフクラブはドライバーよりフェアウェイウッド、さらにユーティリティ、アイアンと短い番手ほど重くなっていくことが基本。たとえばアイアンに100グラム台のシャフト、ウェッジに80〜90グラム台のシャフトを装着していたりすると、この逆転現象が起こり、ミスの元になる。

まずはウェッジがアイアンより重いかを確認しよう。それができたら、次に注意したいのがバウンスだ。「バウンス角は大きいほどやさしい」と一般的には言われるが、それはクラブの入射角によって異なるという。

「バウンスを使うためには、ある程度ダウンブローに打てることが条件となります。インパクト前後でアオるような動きが入ってしまうと、大きいバウンスがさらに大きくなり、手前の地面に当たって跳ね、トップを誘発する危険性があるんです」

画像: 赤線で示した角度がバウンス角で、ウェッジのソール部分の出っ張りのこと。こえがあることでクラブが地面に突き刺さるのを防げる

赤線で示した角度がバウンス角で、ウェッジのソール部分の出っ張りのこと。こえがあることでクラブが地面に突き刺さるのを防げる

ただ、重さはともかく、バウンスの合う・合わないは購入前にフィッティングを受けるか、ある程度コースで使わないとわからない。そのため、ウェッジを選ぶ際は“軟鉄”のものがオススメだという。

「ウェッジを購入した後でもロフト角やライ角の調整できる軟鉄製のウェッジを選んでおくと、買ったあとでも工房で調整することができます。重さとともに、材質にも気を配るといいと思いますよ」

自分に合っているウェッジを見つけることができたら、100ヤード以内のショットにも自信がついてくるはず。まずは自分のウェッジに“重さの逆転現象”が起きていないか、ハカリに乗せてチェックしてみてはいかがだろうか?

This article is a sponsored article by
''.