初心者ゴルファーがコースデビューをすると、必ずといっていいほどバンカー地獄を経験するもの。1度入ると、1回で脱出することが難しく、3、4打、それどころか打っても打っても脱出できないなんてこともある。
バンカーでの大叩きをなくすことは、120を切るためにはひとつの要素になってくる。では、どうすれば1打で脱出できるのだろうか。よく、バンカーではフェースを開き、スタンスをオープンにし、バウンスを効かせて打つ……などと言われるが、120切りを目指すゴルファーにとっては「それ、どうやってやるの?」状態になるはず。
![画像: バンカーショットに特別な技術はいらないと兼濱はいう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/02/03/e98f23d8f6ab1b6f819b9e65f60e0a44035acd38_xlarge.jpg)
バンカーショットに特別な技術はいらないと兼濱はいう
プロゴルファー・兼濱開人は「それはあくまで上級者やプロの打ち。基本的にいつものショットと同じでいい」と言う。
「まずグリーン周りのバンカーであればサンドウェッジを持ちましょう。サンドウェッジは元々バンカーから出すために作られたクラブ。それを持ったらあとは普通に構えて普通に打てば出せます。バンカーは足元が不安定なため、いつもよりも重心を落とすことだけイメージしてもらえれば、それで十分です」
![画像: サンドウェッジはもともとバンカーから脱出するためのクラブ。変に工夫をしないで、いつも通りに構えいつも通りに振るほうが結果は良くなる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/02/03/3408092acc0b361772c1815e294c972b726f51b2_xlarge.jpg)
サンドウェッジはもともとバンカーから脱出するためのクラブ。変に工夫をしないで、いつも通りに構えいつも通りに振るほうが結果は良くなる
ひとつだけ覚えておきたいのは、バンカーではボールを直接打つのではなく、ボールの手前の砂を打つのが脱出のコツということ。打ち方のコツはたったひとつだ。
「打ちたいボールの手前に仮想のボールをイメージしてください。そのボールをクリーンに打つイメージで打つのがコツ。手前のボールを打つつもりで打つと、実際に打つボールの手前にクラブが入っていき、砂ごとボールの外に運んでくれます」
![画像: 打ちたいボールの手前に仮想ボールをイメージして打つのがコツ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/02/03/157e445681e964b3721ecb7da94a75412688b43e.jpg)
打ちたいボールの手前に仮想ボールをイメージして打つのがコツ
また、練習場でもできれば“準備”をしておきたい。
「バンカーは、ルールでクラブを地面(砂)につけて構えることができません。そのため、練習場ではクラブを浮かせた状態でボールを打つ練習をしておくといいですよ」
バンカーから脱出するだけなら「サンドウェッジを持って手前を打つ」ことができれば十二分。普段の練習では、クラブを浮かせて練習しておこう!
取材協力/広尾ゴルフインパクト