「最近、注目のボールが相次いで発売されたり、発売日を迎えようとしてます。まず注目はタイトリストのプロV1、プロV1x(2月5日発売)です。ツアー使用率NO.1のいわば横綱的なボールで、今回も正常進化をしていると聞きます。最注目といえるボールですがそんなプロV1に挑んでいくボールも続々登場しています」
コヤマがまず挙げたのがダンロップの「スリクソンZスター(2月5日発売)」だ。
「今回、スリクソンZスターは3モデルが発表されました。松山英樹プロが使うZスターXV、それよりも柔らかいZスター、それに加えて個人的に注目しているのが新たにラインナップに加わったZスター◆(ダイヤモンド)。これは、PGAツアーで求められるアイアン領域でのスピン量が多いのが特徴というちょっと珍しいボールです」
コヤマは、このボールを「飛び系アイアンと合う可能性がある」という。
「最近は、7番アイアンで30度を切るストロングロフトアイアンが増えています。これらのアイアンの、とくに5、6、7番といった番手ではボールを上げ切ることができないというゴルファーがなかにはいます。ミドルアイアン域でスピンが増やせるこのボールは、もしかしたらその層にフィットするかもしれません。ありそうでなかった性能で、面白いと思います」
「スリクソンZスター」はプロが好むウレタンカバーのスピン系ボールだが、アマチュアの使用を想定したディスタンス系ボールでは「ブリヂストンのツアーB JGRボール(2月19日発売)に注目している」とコヤマは言う。
「前作は発売から2年間ずっと売れ続けた、最近では異例ともいえるロングセラーモデル。これは、一度買って終わりではなく、リピート買いをされているということで、しっかりファンをつかんだ証拠でもあります。実際に打ってみましたが、低スピンで曲がりが少ないですし、アゲンストに負けない強い球が打てるボールです。ディスタンス系では、その高い性能と手に取りやすい価格で大ヒットとなった本間ゴルフ『D1』の最新モデル『D1スピードモンスター(1月29日発売)』も注目ですね」
では、ウレタンカバーのスピン系ボールと、ディスタンス系ボール、どちらを選ぶのが正解なのだろうか? コヤマは言う。
「ディスタンス系ボールとスピン系ボールは、飛距離の違いとかアプローチのスピン量の差に注目が集まりますが、両者を比較すると私には前者のほうが曲がりが少なく感じられ、風の日などはそれが顕著になります。ディスタンス系ボールの良さは曲がりにくさ。スピン系ボールの良さは曲げやすさ。どちらが自分にとってメリットと感じられるかによって選ぶといいと思います」
超王道のプロV1に、松山英樹が使うZスターシリーズ、そしてディスタンス系ではJGRにD1スピードモンスター……まもなくやってくるゴルフシーズン、どんなボールでプレーするかも楽しみだ!