テレワークに外出自粛……昨今の情勢も相まって、運動不足に陥っているゴルファーも多いのではないだろうか。「運動不足の解消法として、歩きでのラウンドもオススメですよ」というのは、プロゴルファー・永井延宏。詳しく話を聞いてみよう。

セルフマネジメントを磨くにも歩きゴルフは有効

昨今の情勢の影響で、テレワークへ移行する企業も少なくない。通勤の必要がなくなったことで、最寄り駅まで歩く時間はゼロになり、家で一日中パソコンを前にデスクワーク。外出自粛のムードもあって、休日も近所には出歩かない、といった方も少なくないのではないだろうか。

そういった運動不足の解消手段として「歩いてゴルフをプレーするのも一つの手ですよ」というのはプロゴルファー・永井延宏だ。

オープンエアーかつコースへの移動手段も主にクルマであるため、密な空間を回避しつつ運動ができることでコロナ禍でのレジャーとして注目されるゴルフは、アマチュアの場合コースにもよるが電動カートに乗ってプレーするのが主。しかし歩きでのプレーを行えるゴルフ場ももちろんある。電動カートでのプレーでも、上手くやれば進行を遅らせない範囲で「なるべく歩く」ゴルフは可能だ。

画像: カートに乗らず18ホール歩きでプレーすると、ゴルフを楽しみつつ運動不足解消できて一石二鳥!? 撮影/西本政明

カートに乗らず18ホール歩きでプレーすると、ゴルフを楽しみつつ運動不足解消できて一石二鳥!? 撮影/西本政明

あえてカートに乗らずプレーすることで、ゴルフを楽しみつつ運動不足も解消できると永井は言う。実際、永井は過去健康のためにダイエットに取り組んでいた際、積極的に歩きでのプレーを行い、一定の効果があったという。

「食事にも気を遣ってのことではありますが、ちゃんと歩いた日は1キロほど減っていましたね。もちろんコースの起伏の度合いなどにもよりますが、18ホール歩けばそれくらいの運動量になるんです」(永井)

もちろん、ただ単に運動になるだけでない。「木々や草花、鳥など、カートに乗っていては見過ごしてしまうようなゴルフコースならではの風景にも自然と目が向くのも歩きゴルフの良いところ」。加えて「プロや競技志向のゴルファーが実践しているセルフマネジメントの一端を学ぶためにも、歩きゴルフは有効と言えます」と永井。

「競技ゴルフは歩きのプレーが一般的ですが、競技ゴルファーたちはティイングエリアからグリーンに至るまでを歩くことで自分のペースやタイミングを整え、18ホール通してのリズムを作り、メンタル整理も行っています。同時にスウィングイメージの構築や、コース攻略を考える時間にもなっています。その度合いは人それぞれではありますが、競技志向のゴルファーなら多かれ少なかれやっていること。逆に言えば、こういったセルフマネジメントができているからこそ結果も出せているんです」(永井)

もちろん、コースの景色を楽しみながら仲間内とワイワイプレーするのもゴルフの醍醐味の一つだが、良いプレーをするためにはただ単に技術を磨くだけでなく、こういったラウンド中のセルフマネジメントもパフォーマンス向上には重要だと永井。「一つ上のレベルに進むためにも、賛同してくれる仲間内を誘い、自分の世界に没頭しやすい歩きでのプレーでセルフマネジメントを磨くのもオススメですよ」と言う。

もちろん、なかには「歩きプレー」を選択できるコースもある。その場合、ハウスキャディ帯同でのプレーである場合が多いと永井。したがって「ショットの落ち際を確認したキャディさんが残り距離や次に打つ番手を判断してくれますから、スムーズな進行が期待できます」という。また、コースを熟知するハウスキャディさんの判断も仰ぎつつ、自分自身でも「次はどの番手で打つのが良いか」を考えることで、コースマネジメントの上達にもつながるだろう。

ただその一方で、歩きでのプレー時に注意しなければならないこともある。

「歩きでのプレーに慣れていないと、スロープレーになってしまう可能性があります。単純に歩くペースがゆっくり過ぎたり、キャディさんとのボールの受け渡しや打順決めなどの細かな手際がスムーズでないと、移動自体が速いカートと比べて、よりスロープレーに陥りやすいです。カートでのプレーしか経験がないという方は、注意が必要ですね」(永井)

スロープレーにならないような配慮は必要だが、ゴルフを楽しみつつ運動不足も解消でき、セルフマネジメントも磨けるというのは十分魅力的。最近運動していないな、という方はぜひ試してみてはいかがだろうか。

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