みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は小技でスコアを作るタイプのゴルファーなんです。なので、一応パットは得意なほうです。
でもね、パットって日替わりで、スコスコ入る日もあれば、いまいち入らない日ってのもあるわけです。プロでも入らない日ってのはあるので、僕達アマチュアは仕方がないですよね。でも僕達の入らない理由ってのは、明らかにミスなんですよね。
そのミスにもいくつか大きな原因があるわけですが、そのミスをする動き直す方法があるというんです。それが「目閉じパット」。読んで字のごとく目を閉じてパットをするということなのですが、その目的や効果が週刊ゴルフダイジェスト2/9号に載っていたので、さっそく試してみることにしました!
この「目閉じパット」、セルヒオ・ガルシアが実際に試合でやっているらしいんです。しかも優勝したのだとか。ガルシアによると「目を閉じると本能に任せて打てるし、スムーズなストロークを維持できるんだ」とのこと。ガルシアって結構パットに悩んでいたイメージがあるのですが、そのガルシアが目を閉じてパットをすることで優勝したんだから、これは気になりますよね。
この記事の解説をしている伊丹大介プロは「目閉じパット」の目的は「目からの情報をなくすことでムダな動きが抑えられる」と言っています。なんでもパットには悪クセと呼ばれるものが4つあるのだとか。
【1】ヘッド軌道にこだわる
【2】リズムが狂う
【3】軸がブレる
【4】力み
「目閉じパット」をすることで、この4つの悪クセを直すことができるらしいんです。たしかに、ついついヘッドの動きって気になるし、リズムが崩れてパンチが入ったりなんてことも多い。目を閉じるだけでそれが直るのならありがたいですよね。
とりあえず1メートルくらいの距離で「目閉じパット」をやってみました。アドレスをしてフェースの向きを目標に向け、それから目を閉じてストロークします。最初は目を閉じて打つってのが結構不安なのですが、1回やってみると意外とスムーズに打てることに驚きます。伊丹プロは「目閉じパット」をすることで、ストロークやインパクトを意識しないでパットすることができると言っていますが、まさにそんな感じでパットができます。
普段はどうしてもテークバックの方向が気になったり、フォローを真っすぐ出そうとか考えたりしちゃうじゃないですか。インパクトも緩んだりパンチが入ったり。ボールの行方も気になっちゃう。そんなことが目を閉じることで防げるんですね。本当にさっき挙げた4つの悪クセが目を閉じてパットするだけですべて解消されるのが分かりました。
ただ、スムーズに振れるからと言って、スコスコ入るってもんではないですね。ボールの転がりは良くなるけど、少し方向性がズレたり、強く打ちすぎたり。ただ何球か打って慣れてくると、カップインの確率は上がってきました。
ではラウンド中にも「目閉じパット」をやればいいのか? って言うと、それはちょっと難しそう。やっぱり本番だと目を閉じるってのは不安になるし、そのせいで逆にスムーズにストロークできなくなりそうな気がします。
伊丹プロも記事で書かれていましたが、やはりアマチュアには練習に「目閉じパット」を取り入れるのが良さそうです。目を閉じて打つことで視覚以外の感覚が鋭くなり、パットに大事な「感性」が呼び覚まされるんですね。
そしてパッティングで大事なことはストロークやインパクトではなく、ターゲットへの意識だということが分かってきます。あくまでもターゲットに向けてボールを転がすためにストロークをするだけなんです。その感覚が目を開けてパットしたときにも持てるようになるとパンチが入ったりリズムが狂ったりということが減ってくるんじゃないでしょうか。家の練習マットでやるのはもちろん、ラウンド前の練習グリーンでやると効果がありそうです。