「アイアンは当たるけどドライバーが当たらない。このケースは僕のお客さんでもよくいます。これ、ドライバーのヘッドの重みを感じられていないことが原因である可能性が高いんです。アイアンの重さに対してドライバーが軽すぎるため、アイアンと同じスウィングしてもドライバーだけが当たらないということになってしまうんです」
ゴルフのクラブセッティングは、ドライバーから番手が短くなっていくにつれて少しずつ重くなっていくのが基本とされる。そうすることで、振り心地が統一されるからだ。あくまで「少しずつ」であることがポイントで、アイアンとドライバーの重量差がつきすぎてしまうと問題が生じる。
そしてこの状況は、「ドライバーの軽・硬ブームに乗ったゴルファーに多い」という。
「『軽くて硬いスペックが飛ぶ』と一時ブームになりましたが、全員が全員そのスペックが合っているわけではありません。軽・硬で飛ぶというはスウィングの形ができているゴルファーだからこそ実現できることですし、アイアンとの重量差ができることにより、使っているうちにより当たらなくなることもあるんです」
そうでなくとも、たとえばドライバーは40グラム台の軽量シャフトなのに、アイアンは100グラムを超える重ためスチールシャフトの入ったものを使っているというケースはままある。
そんなゴルファーたちはどうしたらアイアンもドライバーも打てるようになるのだろうか?
「ドライバーを重くするか、アイアンを軽くするかしてバランスを合わせるがベストですが、今使用しているクラブの応急処置としては“鉛”を使うことが一番簡単ですよ。まずはソールに鉛を8グラム貼って素振り。そのあと実際に打ってみて振り心地を確認し、振りにくさを感じる場合は1グラムずつ減らしていって、自分がヘッドの重みを適度に感じられる重さにしていくといいと思います」
アイアンが当たるけどドライバーは当たらないというのはゴルファーは一度試してみてはいかがだろうか?