ゴルフには“スコアの壁”がつきものだが、それは始めたばかりのゴルファーも同じだ。初心者ゴルファーが「スコア120」の壁を越えるにはどうすればいいか? プロゴルファー・兼濱開人が状況別に解説。今回は、常に同じ高さでティアップするためのコツを紹介!

初心者ゴルファーがコースに出て意外と戸惑うことのひとつに「ティアップ」がある。練習場には高さが決まっているゴムティ、もしくは電動で高さ調節できるティが設備されているが、コースでは自分で用意したティを差してボールをセットしなければならないのだ。

「最初は難しいですが、なるべく均一の高さにティアップしないと、スウィング的にはナイスショットなのに、ティの高さが違うことで“ミスショット”になってしまう可能性があるんです」と話すのはプロゴルファー・兼濱開人。

画像: あなたはティの高さを意識したことある?(撮影/有原裕晶)

あなたはティの高さを意識したことある?(撮影/有原裕晶)

「ティの高さがいつもより高すぎてしまうと、ヘッド上部にボールが当たり、高くボールが上がる『テンプラ』と呼ばれるミスになってしまいます。低すぎる場合はフェース面(ボールが当たる部分)の下側に当たり飛距離も落ちてしまうという結果になりやすいです。ここでティの高さの問題に気付ければいいのですが、多くのゴルファーはスウィングのことを考えがちでラウンドの流れが悪くなるという負の連鎖となってしまうのです」

だからこそ、ラウンド中は常に同じ高さのティアップをすることが大切ということだ。「ティアップの5ミリでゴルフは変わります」と兼濱は言うが、ではどうすれば均一にセットできるのだろうか。

画像: 初心者ゴルファーは2段式のティを使うと一定の高さにティアップしやすい

初心者ゴルファーは2段式のティを使うと一定の高さにティアップしやすい

「一番いいのは練習場でナイスショットが多いティアップの高さを調べて、その長さの“2段式ティ”を使うことです。2段式のティを使用して、ティの1段目が地面に当たるまで刺すと決めれば簡単ですし、毎回同じ高さにティUPできます」

置くだけのティもあるが、芝の刈り高によってティアップの高さが前後する。

どんな芝でも差すだけで同じ長さになる2段式のティがオススメなのはそこに理由がある。

ゴルフショップのティが売っているエリアに行くと、40ミリというようにティの長さがパッケージに記載されているから、練習場のティアップの高さを確認したり、元々持っているティを合わせて調べるのもいいかもしれない。

とはいっても、自分に合ったティの高さを見つけるのは初心者ゴルファーにとって一苦労だ。兼濱は「まずは低すぎず、高すぎないティの高さを試して調整していくほうがオススメですよ」という。

画像: フェースの真ん中に当たるティの高さを見つけよう

フェースの真ん中に当たるティの高さを見つけよう

「クラブを構えたときに後方から見てヘッドからボールが半分見えるくらいの高さで一度試してみましょう。このときにフェース面のどこにボールが当たったかわかるシール“ショットマーカー”をつけて、フェース面の上側に当たるようなら少し低くして、下側に当たるようならもう少し高くしてというようにティの高さを調整します。そしてフェース面の真ん中に当たるティの高さを見つけていきましょう!」

こうしてティの高さを決めて事前準備をしておけば「安心してティショットできるはず」と兼濱。もちろん初心者ゴルファーが毎回同じスウィングができるわけではないが、こうして基準を作っておけば、悪いのはティの高さか、スウィングか、がひと目でわかる。それはこの先上達していく上での貴重な財産となるだろう。

たかがティ、されどティ。みなさんも自分に合うティの高さを見つけてみてはいかがだろうか?

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