ダスティン・ジョンソンといえば並み居る強豪たちを抑え、現在世界ランキング1位に君臨する(2021年3月6日現在)正真正銘のトッププロであり、世界屈指の飛ばし屋。"飛距離アップ請負人"の異名を持ちYouTubeでも大人気のプロゴルファー・吉田一尊がそんなダスティンジョンソンことDJのスウィングから“アマチュアに役立つところのみ”を抽出し、レクチャーしてもらった

マネするべきは“掌屈の作り方”と“左ひざの動き”

世界ランキング1位に君臨するダスティン・ジョンソンのスウィングで、アマチュアにもマネできるポイントを解説しましょう。

画像: 飛距離アップ請負人こと吉田一尊プロにアマチュアが真似すべきダスティン・ジョンソンのスウィングのポイントを教えてもらった

飛距離アップ請負人こと吉田一尊プロにアマチュアが真似すべきダスティン・ジョンソンのスウィングのポイントを教えてもらった

彼のスウィングでもっとも特徴的なのは、やはりトップポジションで左手首が手のひら側に折れた掌屈でしょう。この動きによってトップでフェース面が真上を向くぐらいシャットに使っているのが分かります。

ヘッドが大きくて重心距離が長い最新のドライバーを打ちこなすには、ダスティンのようにフェースをシャットに使って、開閉を極力抑えるのがポイントのひとつです。アドレス時の彼のグリップを見ると、左手よりも右手を極端にストロングに握っていますよね。

画像: ダスティン・ジョンソンのドライバーショットのアドレス(左)とトップ(右)。アドレスでは右手を極端にストロングで握り、トップではフェース面が真上を向いている(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

ダスティン・ジョンソンのドライバーショットのアドレス(左)とトップ(右)。アドレスでは右手を極端にストロングで握り、トップではフェース面が真上を向いている(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

これはあくまでも私の推測ですが、ダスティンは左手首を手のひら側に折る掌屈の動きではなく、右手首を甲側に折って背屈させることで、フェースをシャットに使っていると考えられます。右手のグリップを極端にストロングに握っているのは、その動きをやりやすくするためでしょう。

たとえば、頑張って左手を掌屈させようとしているけど、上手くフェースを閉じられないという人は、彼のように右手をストロングに握り、右手首の背屈を使うとやさしくトップでフェースをシャットにすることができます。

このときポイントになるのが右手の親指の使い方です。具体的にいうと、テークバックのとき、右手の親指でシャフトを左に回しながら右手首を背屈させ、クラブをトップまで上げていきます。トップでシャットフェースを作れたら、ダウンスウィングではクラブをリリースせずに両手首の角度はキープしたまま。

そうすることでダスティンのようにハンドファーストにインパクトすることができます。もうひとつ、マネできるポイントとしては、ダウンスウィングのときの下半身の使い方です。

クラブが地面と平行まで下りてきたとき、左足のひざがすでに伸び切っているのも、彼のスウィングの大きな特徴のひとつです。ダウンスウィングのかなり早い段階で左ひざを伸ばし、体の回転量を増やすことで持ち球のフェードボールを打っているんです。

画像: ダスティン・ジョンソンのドライバーショットのハーフウェイダウン。シャフトが地面と平行となる時点で左ひざが伸びきっている(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

ダスティン・ジョンソンのドライバーショットのハーフウェイダウン。シャフトが地面と平行となる時点で左ひざが伸びきっている(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

マキロイのような左サイドへの大きなウェートシフトは使わず、早い段階で左ひざを伸ばすことで腰を左に回転。これによってダウンスウィングでシャフトが寝たり、極端にインサイドから下りることなく、クラブを立てて下ろすことができます。インパクトゾーンでヘッドが描く軌道はほぼストレートトゥインか、ややアウトサイドインになります。

右手首の背屈によるシャットフェースにこの動きをミックスすることで、ロフトを立てた状態でアッパー軌道にボールをとらえることができ、ダスティンのようなパワーフェードを手に入れることができます。しっかり飛ばせるフェードボールを持ち球にしたいと考えている人は、この2つのポイントを参考にするといいでしょう。

撮影協力/LETSGOLF銀座

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