こんにちは、ゴルフ記者S子です!
渋野日向子選手が、ウェッジを4本入れたことが話題になっていますよね!46度、51度、54度、57
度をバッグに入れて、100ヤード以内を10ヤード刻みで打ち分けるのが狙いみたいです。
トップ選手でも、100ヤード以内の打ち分けのためにクラブの本数を増やすんですから、それだけこの距離のコントロールは難しいってことですよね!もちろんS子も大の苦手です。残りがちな40〜90ヤードが寄ってくれればゴルフがラクになるのにな~と思っているんです。
さて、そんなS子の悩みを解決してくれるのはプロゴルファー・石井忍さんが主宰するエースゴルフクラブでレッスンを行うJLPGAティーチングプロの資格を取得中の高久(たかく)あずささん。
「S子さん、よろしくお願いします! お悩みの100ヤード以内を打ち分けるために、まずはフルショットの距離が何ヤードかを把握できていることが一番大事です。では、まずは53 度のフルショットを打ってみてもらえますか?」
100ヤード以下の距離はピッチング、53度、56度の3本で(できていないけど)打ち分けているS子。まずは高久さんの言う通り53度を打ってみると、72ヤードと結果はいつも通りでしたが、ここでさっそくS子の距離がバラついていた理由が判明!
「S子さんはフルショットの振り幅が大きくて距離感のバラツキが出ているのかもしれません。ウェッジは重たい分だけ遠心力が強くかかって、インパクトでヘッドスピードが速くなりすぎて、ミスにつながってしまうんです。なので、ウェッジのフルショットは肩から肩までのスリークウォーターの振り幅でイメージするのがベストです!」
え、スリークウォーターくらいがフルショット……?マン振り女子のS子はウェッジでも他のアイアンと変わらないくらいの振り幅で打っていて、どうやらこれがウェッジのミスや距離感のバラツキにつながっていたみたいなんです。
「このときのポイントは胸でバックスウィングをすること。腕だけで上げてしまうとどこまでもバックスウィングできてしまいますから、胸とヘッドを一緒に回転していきましょう」
たしかに小さい振り幅になればなるほど手で上げてしまいがちですが、それではダフりやトップといったミスの原因になるみたい。そんな高久さんが教えてくれた打ち方のコツに気をつけて実際に打ってみると、小さい振り幅なのに腹筋がきつい……! ただ、窮屈で、振り幅も小さいのに、なんと距離は変わらず70ヤードでした!
「今まではフルショットをしていてもヘッドスピードが速すぎてミート率が低かったはずです。だけど、スリークウォーターならミート率が上がるから、いつもと同じ距離だったんだと思いますよ!」
なるほど~! コースの状況によるとは思いますが、S子の場合は70ヤードが残ったら53度で打てばOKということが確定。でも、90、80、60、50、40ヤードも苦手なS子……高久さん、どうしたらいいんでしょうか?
「これは要練習ですが、53度と56度はスリークウォーターとハーフの2種類。ピッチングではフル、スリークウォーター、ハーフの3種類の振り幅を覚えておくことをオススメします」
S子は(飛ばないけど)根っからのマン振り女子で、アプローチの練習はするけど、基本的にフルショットしか練習しません!(笑)でも、当たり前ですが、それでは100ヤード以内は上手くならない、ということですよね(トホホ)。
なんとなくの感覚で打ち分けるんじゃなくて、「スリークォーター」「ハーフ」と振り幅を決めておけば、違うクラブでも同じように振ることができるわけですね。PW、53、56度がそれぞれスリークォーター、ハーフで打てれば、それだけで6つの距離感が手に入る……!
「ゴルフ場へ行くと様々なライがあるように様々な距離を打つシチュエーションがあります。フルショットだけでスコアをまとめようと思っていたら、クラブは14本じゃ足りませんから、より実戦的な練習を入れていくことがスコア上達につながると思いますよ」
さきほど教えてくれたアドバイスを元に何度か打ってみると、ピッチングのフルショットが100、スリークォーターが90、ハーフが80ヤード。53度はスリークォーターが70、ハーフで60ヤード。56度は50、40ヤードとなんだか上手いこと打ち分けができちゃった……!
もちろんコースでできるとは限りませんが、頭のなかはずいぶんスッキリしました。いつものラウンドで3打目勝負!になることが多いS子にとってすごく大事なレッスンになりました。高久さん、ありがとうございました!
撮影協力/エースゴルフクラブ赤坂
※一部訂正致しました(2021.03.09 20:40)