左足上がりは一見打ちやすそうに見えるライだが、打ってみると引っかけて左のバンカーへなんていうミスがよく出るライでもある。気鋭のプロコーチ・目澤秀憲は「チェックすべきはアドレスでの体の傾き」だと言う。目澤に聞く「新しい時代のゴルフの基本」、第15回は「左足上がりで引っかけない打ち方」だ。

左足上がりのライはボールも上がりやすそうだし、ボールの手前が低いからダフらなそうに見える。にも関わらず、気持ちよく当たったのにボールが狙いより左に飛ぶといったことが多くあるはず。その理由は「左サイドの回転不足にあります」と目澤は言う。

画像: 画像A 左足上がりのライは一見打ちやすそうに見えるが、体の左サイドの回転不足により引っかけがでてしまう

画像A 左足上がりのライは一見打ちやすそうに見えるが、体の左サイドの回転不足により引っかけがでてしまう

「左サイドが高い位置にあることで、クローズスタンスにしているのと同じように体の左サイドの回転をブロックする役目を果たしてしまいます。そのためクラブヘッドだけが走り、インパクトでフェースが返りすぎることで左への引っかけになりやすいのです」

右足が低い位置にあることで右に体重が乗りやすくなり、体の軸も必要以上に右に傾いてしまう。そのことが「左サイドの回転不足」を誘発し、フェースだけが返ってしまう……というわけだ。

画像: 画像B テークバックは右に移動し過ぎないように体の中心に軸を意識、切り返し以降は積極的に左サイドの回転させる

画像B テークバックは右に移動し過ぎないように体の中心に軸を意識、切り返し以降は積極的に左サイドの回転させる

左への曲がりを計算に入れてスタンスの向きを右に向けてクローズスタンスにしたしり、インサイドアウトに振る意識をしてしまうと、左サイドの回転不足が助長され、さらに大きな引っかけになる可能性があるというから注意したい。

まずチェックすべきは、テークバックで右に乗り過ぎないこと。

「アドレスではボールをいつもより少し右に置きます。そしてテークバックでは右に体重を移動し過ぎないことが重要です。スタンスの中央を軸に右に移動し過ぎないようにテークバックし、切り返し以降は積極的に左サイドを回転させていきましょう」

画像Bの左のようにテークバックでは体の中心に軸を意識し、右への“移動し過ぎ”を防ぐ。そこから左サイドの回転を使って振り抜こう。体の右側でクラブをさばくのではなく、左サイドを回してクラブを引っ張ることで、インパクト前にフェースが返ることを防ぐことができる。

「そのために、左足のつま先を少し開いて構えたり、少しオープンスタンスにしたりと左サイドの回転を促すアレンジも取り入れてみて」(目澤)

「当てて終わり」になりがちな左足上がりだが、それこそが引っかけの原因。アドレスとスウィングのひと工夫で、左足上がりからでもグリーンをキャッチしよう!

画像: 左足下がりのアプローチ、寄せるコツは“ウィークグリップ” !?アプローチの達人・伊澤秀憲が実演レッスン! youtu.be

左足下がりのアプローチ、寄せるコツは“ウィークグリップ” !?アプローチの達人・伊澤秀憲が実演レッスン!

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