「どうせなくすから」とロストボールを使ったり、ボールに特別なこだわりを持たないゴルファーは多い。しかしプロキャディ・伊能恵子は「上達を目指すなら、同じ種類のボールを使い続けるといい」と話す。一体どういうこと?
「やっぱり、同じ種類のボールを使ったほうがいいのかな?」とアマチュアゴルファーの方に聞かれることがありますが、私はズバリ、上達を目指すなら揃えるほうがいいとお答えします。
スコアメイクする上ではアプローチとパターが大事ですが、ボールの違いがショートゲームに影響してしまう可能性は多少なりともあると思うからです。
たとえばタイガー・ウッズが使用するブリヂストンの「ツアーB XS」とブライソン・デシャンボーが使う「ツアーB X」はそれぞれ特徴がありますが、アマチュアゴルファーの方が打って驚くほど違いがわかるというわけではありません。
だけど、硬いディスタンス系ボールと軟らかいスピン系ボールでは、打ち比べたときに出球のスピードが明らかに変わるほどの違いがあります。
ドライバーはどんなボールでも正直飛んでくれればOKですが、アプローチとパターはカップに寄せて入れるための繊細なタッチが必要ですよね。なのに、ボールの種類によって出球が強かったり弱かったりしては、ミスをしたときにボールが違うせいなのか、自分のタッチのせいなのかがわからなくなってしまうんです。
もちろんボールを揃えてもなくしちゃうんだよな~という気持ちもわかりますし、そこまで神経質にならなくてもOKだと思います。ただ、100切りができて90切りに大きな壁を感じているゴルファーは、次のステップとしてボールを見直すことでなにかきっかけがつかめるかもしれませんよ!