アーノルド・パーマー招待の6番ホール(パー5)で衝撃の370ヤード“池越えショット“を放ち見るものの度肝を抜いたブライソン・デシャンボー。実は、試合前にシャフトを軽量化していた!

圧倒的な飛距離でコースをねじ伏せ、勝利を遂げたデシャンボーだが、その勝利の背景にはギアのマイナーチェンジがあった。

デシャンボーは「LAゴルフ」のシャフトを愛用しているが、海外メディアの報ずるところによれば、76グラムのモデルから68グラムのモデル(アクシスブルー60X)に変更していたというのだ。

一体なぜ約10グラムも軽量化したのか、「やっぱり速く振りたいからでしょう」とプロゴルファー・石井忍はこう分析する。

「デシャンボーのクラブは45.75インチと長めですが、まるで短いクラブを振っていくようなスウィングテンポで振っていますよね。そのためには全体的に軽量化していかなければいけない。彼はボールスピード200マイル(89.4m/s)を目指しているといいますから、そのためには軽くて長めのクラブが必要なのでしょう」(石井、以下同)

画像: 「アーノルド・パーマー招待」開幕前にシャフトを76グラムのモデルから68グラムのモデルへ変更したブライソン・デシャンボー(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

「アーノルド・パーマー招待」開幕前にシャフトを76グラムのモデルから68グラムのモデルへ変更したブライソン・デシャンボー(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

45.75インチはアマチュア向けドライバーならば標準的な長さだが、PGAツアーの選手の使用クラブとしては長め。長い分だけ軽いヘッドを使っていることも、デシャンボーが軽量シャフトを使う理由だろうと石井は続ける。

「一般的なヘッド重量は190グラム台ですが、彼の場合はヘッドも軽く、180グラムを切るか切らないかと言われています。それに伴ってシャフトも軽くしている。45.75インチと長めのシャフトを速く振るために、軽いヘッドと60グラム台のシャフトがベストだったのでしょう」

アマチュアゴルファーでも60グラム台のシャフトを使う人はいくらでもいるが、370ヤード飛ばせるゴルファーはなかなかいない。となると、果たして適正なシャフト重量とは……? という疑問が生じる。

「いま60グラム台を使っているアマチュアゴルファーも40〜50グラム台にしたほうがヘッドスピードが上がる可能性はあります。昔は軽い=軟らかいだったので、使いこなすのが難しいと言われていましたが、今は軽量でも硬いシャフトができていて、たとえば僕は46インチの長さで50グラム台のXシャフトを使っています。固定概念にとらわれず、たとえば40グラム台のSシャフトなど軽量シャフトを試してみるのも面白いと思いますよ」

ヘッドスピードを上げやすく、かつ叩けるとして人気の軽・硬シャフト。デシャンボーの影響で、さらに人気になるかもしれない。

- YouTube

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.