現在開幕中の国内女子ツアー「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」の初日が終了した。首位には安田祐香と武尾咲希が5アンダーで首位に並んだ初日の模様を、プロゴルファー・中村修がレポート。

女子ツアーの2021年2戦目となる明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメントが開幕しました。

開催コースは高知県の土佐CC。南国土佐といえど、やはり先週の沖縄に比べるとまだ寒く、グリーン周りの芝は薄く、傾斜の近くに切ってあるピン位置へのアプローチでは選手たちも苦労しているようでした。

さらにグリーンは硬く、11フィートと高速。打ち上げと打ち下ろしのアップダウンのあるコース設計、さらに後半は風が吹き雨も降ってきたことでさらに選手たちを苦しめていました。

そんな、決して簡単とはいえないコンディションのなか首位には5アンダーで武尾咲希、安田祐香両選手が立ちました。カットライン上の1オーバーの47位タイには30名が並ぶことからも、今日の5アンダーはかなりの好スコアです。

画像: 明治安田生命レディス初日を5アンダーで回り、現在首位タイに立つ安田祐香(写真は2021年のダイキンオーキッドレディス 撮影/姉崎正)

明治安田生命レディス初日を5アンダーで回り、現在首位タイに立つ安田祐香(写真は2021年のダイキンオーキッドレディス 撮影/姉崎正)

注目したのは安田選手です。2000年生まれのプラチナ世代の旗手として大いに期待されて昨年デビューした安田選手ですが、ルーキーイヤーは首のコンディション不良などに悩まされました。試合後のコメントではまだ本調子とはいかないようで「満足したオフを過ごせていない」と言いますが、今日は彼女らしい切れ味鋭いプレーを見せてくれました。

ドライバーのシャフトをSフレックスから SRへと変更したことで安定したと話しましたが、私が見ていてとくに良かったのはアイアンショット。土佐CCはグリーンの傾斜が強く、仮に近い位置に乗せても傾斜次第ではワンパットどころかスリーパットもあり得るような難グリーンに対し、きっちり上りになるようなラインにつけることができていました。

「風が強くグリーンが硬いのでどこに落とすかが大事。練習ラウンドがよかったと思う」と安田選手本人も試合後に話していましたが、いいところに乗せて、そこからバーディパットを打とうというコースマネジメントと、実際にそこにボールを運ぶアイアンショットのキレ、両方が今日の安田選手にはありました。実際、5アンダーも惜しいパットを外しながらのスコア。さらに良スコアもありえるような内容でした。

同世代で活躍した古江彩佳選手が複数回勝利を挙げて賞金女王レースに名乗りを挙げ、西村優菜選手も初優勝を果たしました。安田選手にも、期する思いがあるはずです。

残り2日の戦いで、どのようなプレーを見せてくれるのか。楽しみにしたいと思います。

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