会員制ショッピングセンター、コストコが展開するゴルフ用品の独自ブランド「カークランドシグネチャー」にラインナップされている格安パター「KS1」。税込1万8880円と、2万円を下回る価格設定だが、100%CNCミルドで作られているというこだわりっぷりだ。
フェース面がCNCミルド加工されていることでフィーリングがソフトになり過ぎず、しっかりと打った感触を感じられるというメリットがある一方でお値段も比較的高くなりがちなのだが、コストコパターは「普通だったら4~5万円はする仕上がりですよ。2万円以下って、めちゃくちゃ安いです」と試打をした中村は言う。
しかもそれだけではない。ソール部のトウ・ヒール側にはそれぞれ10グラムのウェートが取り付けられており、これは交換可能。グリップはスーパーストロークのグリップエンドにウェートを搭載したモデルを採用しており、パターのみではなくヘッドカバー、化粧箱付きと豪華過ぎる仕様なのだ。
格安フルミルドパターということで当初からコスパの高さが注目されていて、海外では昨年発売が開始されると即完売、その後も品薄状態が続くなど高い人気を集めたコストコパター。アマチュアからは高い人気を集めたが、プロゴルファーの目にはどう映るのだろうか。
KS1パターを入手したみんなのゴルフダイジェスト編集部は、さっそく中村と堀口の両名にテストを行ってもらうことに。数球打った堀口は「お世辞抜きに良いですよ、コレ」と語る。
「打感がすごく良い。柔らかいんだけど芯もあるしっかりとした打感で、まさしくミルドパターといった感じです。シャフトはどうなんだろうと思っていましたが、実際に打ってみると頼りなさも感じずしっかり打っていけましたね」(堀口)
フィーリング面でミルドのメリットが感じられ、見た目にもとくに違和感がなく「ピンタイプのパターを使っている僕としてはスッと構えられました」と堀口は言う。
中村も堀口の評価に同意。「デザイン面もしっかり考えられていますね」と付け加える。
「ネックとフェース上部のサイトラインもちゃんと平行になっていて、狙いやすさも考えられているし、ネックの長さなどにも違和感はありません。トップブレードは少し厚めと言えるでしょうか」(中村)
もちろんパターは他のクラブ以上に見た目や打感など、感覚的な部分が重要視されるクラブなので、ゴルファーによって合う・合わないはあるだろうが、「デザインもカッコ良いし転がりも良い。何よりコストパフォーマンスがバツグンです」と中村は言う。
プロも唸らせた格安コストコパター。CNCミルドパターを使ってみたいけど今までなかなか手を出せなかったという人はこれを機に試してみてはいかがだろう。