国内女子ツアー3戦目「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」の初日が終了。通算8アンダーで高橋彩華がトップに立った。月刊ゴルフダイジェストのツアー担当が現地からレポート!

好スコアのカギはティショット

2021年の国内女子ツアー3戦目「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」が、鹿児島県の鹿児島高牧カントリークラブで開幕しました。

このコースは、全ホールの半分近くがドッグレッグしていて、そこに適度なアップダウンが加わった、戦略性あふれるコースです。それゆえ、ここで行われる試合は「ショットメーカーが勝つ」と言われています。歴代の優勝者を見ても、2017年は菊地絵理香選手、2016年は大江香織選手と、決して飛ばし屋ではない選手が“ショットの精度”で優勝を勝ち取っています。

画像: 「Tポイント×エネオスゴルフトーナメント」の初日を8アンダーで首位に立った高橋彩華(写真/大澤進二)

「Tポイント×エネオスゴルフトーナメント」の初日を8アンダーで首位に立った高橋彩華(写真/大澤進二)

初日の天候は曇り。先週の土佐と比べると、風はほぼ無風。気温も18度あり、選手にとってはとてもプレーしやすい環境だったようで、初日からスコアがグングン伸びていました。そんな好条件の中、1イーグル7バーディ1ボギーの通算8アンダーでトップに立ったのは高橋彩華選手でした。

高橋選手は98年生まれの所謂“黄金世代”のひとりで、2016年には日本女子アマを制した実力者です。プロ入り後は思うように力を発揮できていませんでしたが、2019年には限られた選手しか出場できない最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」に出場するなど、着実にプロで戦える力をつけてきています。

初日、好スコアの要因を本人は「ミドルパットとティショット」だとラウンド後の会見で話しています。

「4~5メートルの距離が入ってくれたので、今日は助かりました。それよりも、不安だったティショットの感触が思ったよりよかったので、スコアが伸びたのだと思います。先週の最終日、ティショットがぜんぜん思うところに飛ばず、乱れまくっていました(笑)。『これじゃ戦えない!』と思って、今週の練習ラウンドで調整して臨みました。気持ち的にも『次が打てるところにあればいい』くらいに思って打てたので、それもよかったのかもしれません。やっぱりティショットがいいと、ラウンド全体のリズムもよくなってスコアが出るんですね」(高橋)

しかし、完全に不安を拭えたかというと、「そうではない」と、高橋選手。

「今日はできすぎなので、明日はどうなるかわかりません。自分の状態がどうなってしまうのか不安な部分はつねにあります。最終日のハーフが終わって、いい位置にいたら、そこで初めて優勝を意識しようと思います」(高橋)

明日の鹿児島は雨予報が出ています。今日のようなビッグスコアが期待できそうもないですが、そんなときこそ、本当の実力が試されるでしょう。

まったく予想がつかない展開で、2位以下には渋野日向子選手はじめ、実力者が目白押しです。高橋選手自身にとっても、見ている我々にとっても、ハラハラドキドキの週末になること間違いなしです!

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