ダンロップのゼクシオシリーズの中でも飛距離に特化した「ゼクシオクロスアイアン」。その7番と0番をプロゴルファー・中村修と堀口宜篤が試打し、その性能をたしかめた。

ダンロップのゼクシオシリーズのアイアンのなかで、“飛び”に特化したシリーズが「ゼクシオクロスアイアン」。

初代ゼクシオクロスが登場したのは2019年で、昨年末発売となった最新モデルは2代目。ロフト設定は7番で25度と飛距離を追求しているだけあってかなりストロングロフトで、2代目では新たに「0番」という番手がラインナップされている。

画像: ゼクシオクロスアイアンの7番(左)と0番(右)をプロが試打!

ゼクシオクロスアイアンの7番(左)と0番(右)をプロが試打!

リニューアルを果たしたゼクシオクロスアイアン、いったいどのような性能に仕上がっているのか。プロゴルファー・中村修と堀口宜篤の両名に7番と0番を試打してたしかめてもらおう。なお試打シャフトは純正カーボンのSフレックス。ボールはタイトリスト「プロV1」を使用して行った。

まずは7番から。ロフトは前述の通り25度とかなり立った設定となっているが、構えた印象はどうだろうか。

「構えたときからもうやさしいですね。ソールがやや出っ張っていて、かつペタッとした形状なので、ダフっても滑ってくれる安心感があります」(堀口)

画像: ダンロップ「ゼクシオクロスアイアン(7番)」

ダンロップ「ゼクシオクロスアイアン(7番)」

飛び系でありつつもゼクシオらしいやさしさも感じる見た目と両者は評価。ではさっそく両者の試打結果の平均値を見ていこう。

【堀口のゼクシオクロスアイアン7番の試打結果】
キャリー187.3ヤード トータル199.7ヤード 打ち出し角16.6度 スピン量4246.7回転

【中村のゼクシオクロスアイアン7番の試打結果】
キャリー181ヤード トータル195.7ヤード 打ち出し角15.8度 スピン量4874.3回転

飛び系らしく7番でキャリー180ヤード超え。堀口の最長飛距離は200ヤードの大台を超えて202ヤードを叩き出した。打球の曲がり幅はかなり抑えめで、ストレート弾道がほとんどという結果となった。

「直進性が高く、オートマチックに打てます。トウ側に25グラムのタングステンウェートが入っているのもあって、慣性モーメントが大きく、オフセンターヒット、とくに下目のミスに強そうな印象ですね」(中村)

堀口も「25度とロフトは立っていますが、楽に打てますね。直進性も高いし、ロフト的にも普段僕が使っている5番アイアンくらいで打っている感覚なのですが、それと比べたら全然球を上げやすいです」と評価。

さらに、球を上げてくれるやさしさがありつつも「意外と球の高さのコントロールもできるのに驚きました」という。

「意識せずに打つと大体15後半から16度前半くらいの打ち出し角でした。これでも十分上がっていますが、球を上げようと意識して打てばしっかり反応してくれて、その時の打ち出し角がおおよそ18度くらい。スピン量も約4200回転ほどかかっていますし、これならグリーンをキャッチしたら全然止まってくれますね」(堀口)

では続いて0番を見ていこう。ロフト角は17度で、平均的な5番ウッドよりも立っているくらいの設定。そのため、形状的にはアイアンというよりもユーティリティという印象だ。「ユーティリティ型アイアンらしい見た目、とことん滑ってくれそうなソール形状です」と堀口。

画像: ダンロップ「ゼクシオクロスアイアン(0番)」

ダンロップ「ゼクシオクロスアイアン(0番)」

試打結果の平均値は以下のようになった。

【堀口のゼクシオクロスアイアン0番の試打結果】
キャリー218.3ヤード トータル247.3ヤード 打ち出し角12.1度 スピン量2419回転

【中村のゼクシオクロスアイアン0番の試打結果】
キャリー223.3ヤード トータル248.3ヤード 打ち出し角12.8度 スピン量3138回転

両者ともキャリーで200ヤードをゆうに超え、トータル飛距離250ヤードとドライバー並みの飛びを見せる結果に。直進性の高さは変わらず、曲がり幅の少ないストレート系の弾道がほとんどを占めた。

試打した中村は「ロフトを感じさせないアイアンですね」と驚く。

「ボールが上がってやさしく打てます。球も上がるし弾道も直進性が高くて曲がっていかない。同じくらいのロフトだと、一昔前はツーアイアンとかドライビングアイアンもありましたけど、ペラペラなモデルが多かったし、こんなにやさしくなかったですよ」(中村)

堀口も「今のユーティリティ系のアイアンってこんな球が出るの!? っていう驚きがありましたね」と語る。

「ドライバーくらいの打ち出し角でランも出ていて、UTよりさらに曲がらないというか、引っかからない感じがしました。風にも強そうな球が打てていて、曲がらないからピンポイントで狙えます」(堀口)

試打を終えた両名は0番を「パー5のセカンドはもちろん、300ヤードくらいの短めのホールならティアップして使っても良さそうな感じ」と評価する。

7番、0番ともに性能を高く評価する一方で、両者ともネックとして挙げたのは「形状に慣れることができるかどうか」。飛距離・直進性、そしてやさしさも追求したぶん、構えたときにソール部分が見える形状は好みが分かれるだろう。

ただ、その性能の高さはプロも実感するところ。気になった方は実際に試打してみることをオススメする。

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