初めてのコースだと、コースの状況がわからないことで思いがけないミスをしがち。でも、上手い人は初めてのコースでもコースを知らないなりにスコアメークしてくるもの。その差はどこにある!? 「ポイントは自分のなかの『もうひとりの自分』と対話すること』です」と語るプロキャディ・伊能恵子に聞いてみた!

ハウスキャディさんが帯同する場合は「180ヤード先にあごの高いバンカーがありますよ」「左の花道狙いがいいですよ」というようなアドバイスをしてくれて、とくに初めてのコースでは助けられることが多いですよね。でも、セルフプレーではそうもいきません。

初めてのコース。かつ、セルフプレー。そんなときは、常に「本当にその選択で大丈夫?」と、もう1人の自分と会話することが、大叩きを防ぎ、スコアメイクする上で大事なことなんです。

たとえば、2打目が残り180ヤードでグリーン手前にバンカーがあるとします。みなさんならどうしますか? おそらく「安全に花道を狙ってボギーでいいや」と考えるゴルファーは少数派で、ほとんどのゴルファーはグリーンを狙うはずです。

画像: 「もうひとりの自分と対話することはマネジメントする上で大切」と伊能はいう(撮影/渡辺義孝)

「もうひとりの自分と対話することはマネジメントする上で大切」と伊能はいう(撮影/渡辺義孝)

だけど、知らないコースほどむやみに狙うのは危険なこと。万が一オーバーした場合、グリーン奥にOBがあったら?知らないコースではそういう危険もありますよね。こんな状況で「わざわざバンカー越えのグリーンを狙わずに3打目勝負のほうが安全だよ」というようにサポートしてくれる“もう1人の自分”がいるとゴルフはグッとラクになると私は思うんです。

脳内でもう1人の自分と“どうやって攻めるべきか”会議する。これはキャディが常にいるのと同じことです。「本当にこの選択で合っているかな?」と自問自答するだけで冷静に考えられ、無茶な攻め方が減り、スコアメイクに繋がる。つまり自然と大叩きもしなくなるはずですよ。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

これはどんなレベルのゴルファーにも実践してもらいたいマネジメント法ではありますが、とくに「100切りはできたけど、90切りができない」というゴルファーにオススメしたいです。ちょっとした判断ミスでスコアを悪くしているケースが多いと思いますから、とくに効果的です。

毎ショットではなくても、迷いが生じた際だけ自問自答してみる。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

画像: 【アプローチ特化レッスン】あっという間にスピンショットで寄せられた!伊澤秀憲が鈴木啓太に授けた”見逃しがちなこと”とは youtu.be

【アプローチ特化レッスン】あっという間にスピンショットで寄せられた!伊澤秀憲が鈴木啓太に授けた”見逃しがちなこと”とは

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