先日カレドニアンGCで行われたテーラーメイド主催の9ホール試打ラウンドに参加してきました。テーラーメイドと言えば2月に発売となったSIM2シリーズが話題となっていますが、今回の目玉はリニューアルされたツアーボール、TP5シリーズの2021年モデル「TP5」と「TP5x」です。
4月9日の発売に先駆けて、「テーラーメイドのクラブにはテーラーメイドのボールが一番マッチする」というメーカーの謳い文句を確認するつもりで、ドライバーからパターまでテーラーメイドのクラブを使いつつ、TP5とTP5xを時には同じ場所から打ち直しながらその感触を確かめてきました。
まずおさらいしておくと、TP5/TP5xボールは2021年モデルが3代目。TP5はよりソフトな打感とスピン性能を、TP5xはツアーボールらしい性能を備えながらボールの初速性能も高めて飛距離性能も高い、という性格付けがなされています。
初代(2017年モデル)から現行の2019年モデルにリニューアルされたときにも打ちましたが、2019年モデルは打感、スピン性能、飛距離、均一性が総じてレベルアップしているというのは感じていて、その中でTP5はもともと柔らかい打感とスピン性能については高いレベルにありましたが、飛距離においてはTP5xと比べるとやはり少し飛ばない印象がありました。
そんな旧モデルのイメージを頭の片隅に入れつつドライバー、アイアンでそれぞれ2021年モデルを打ち比べてみると、もちろん初速性能を重視しているぶん飛距離性能ではTP5xに分がありますが、TP5との飛距離の差は確実に埋まっているなと感じました。
ただ単に飛ぶようになっただけでなく、2モデルにはスピン性能に違いがあるので飛び方も異なります。TP5は低く打ち出し、グングンと2段階に上昇しながら前に飛ぶ弾道。そしてTP5xは打ち出しから高く、そのまま落ちずに上からピンを攻めるような弾道が特徴。素材やディンプル、構造を見直すことが2モデルの弾道の特徴を際立たせる結果につながったようです。
よりソフトな打感で弾道のコントロール性を重視するならTP5、飛距離と弾道の高さを求めるならTP5xを選ぶことをオススメします。自身のプレースタイルで選択するのはもちろん、飛距離の差が縮まったぶんイメージする弾道によって選べるのも大きいですね。
同じツアーボールというカテゴリで言うと、タイトリストの「プロV1」シリーズ、ダンロップの「スリクソンZスター」シリーズ。ディスタンス系ボールも本間ゴルフ「D1スピードモンスター」、ブリヂストン「ツアーB JGR」とニューボールが続々登場しています。
エースボールをどれにするか、ますます悩ましくなりそうですね。