「ロングパットとショートパットでは意識するポイントが違います。そのため、ロングパットとショートパットでルーティンのやり方を変えるのがオススメ。リズムよくストロークできるため、3パットを減らせる可能性があるんです」
ショット前に必ず行う決まった動作のことをルーティンといい、取り入れることでいつも同じような状態で動作に臨むことができる。パッティングなら、素振りを2回したあと構えて、ターゲットを1回見たらすぐ打つ、といった決めごとを毎回行うといった感じだ。
しかし高久は、これをあえて一定にせず「距離によって変えてみましょう」という。まずはロングパット。
「ロングパットで一番意識するべきことは『距離感』ですよね。そのため、ボールの後方に立って、ターゲット方向を見ながら連続素振りをするとタッチのイメージを強く持てます」
それに対して、ショートパットはどのようなルーティンがいいのだろうか?
「ロングパットに比べてショートパットはターゲットが明確になりますから、打ち出し方向を意識してあげることがオススメ。なので、できるだけ実際のストロークに近い状態で構えたら、ボールの30センチ先くらいの、打ち出したい方向を見ながら素振りをすることで、イメージを出しましょう」
14本のクラブのなかでもっとも感覚が大事だと言われるパターだからこそ、距離によって意識の違いを持つべきだというのだ。ただ、ショートパットでも傾斜が強い場合は「ロングパットと同じ意識を持つといい」という。
「たとえ1.5メートルのショートパットでも傾斜がきつい場合は距離感優先。ロングパットと同じようにボールの後方に立って距離感をイメージしてあげたほうが意外といい結果になってくれます」
打つ距離によってルーティンを変えることはすぐにでも実践できることだ。ロングパットでは距離感を合わせ、ショートパットでは打ち出したい方向に打ち出すためのルーティンの工夫、ぜひ試してみてはいかがだろうか。