みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。いまさらですがゴルフは難しいです。特に僕が難しいな~と思っているのが、距離の打ち分け。「この番手じゃ長いし、この番手じゃ短いな~」って時ですよ。そういう時に大きい番手で調整しようとすると緩んでしまうし、小さい番手でしっかり打とうとすると力んじゃうし。なにかちょっとした工夫で楽に距離の打ち分けができないものかと常々考えているんです。
月刊ゴルフダイジェスト5月号に小田孔明プロと秋吉翔太プロの”アイアンショット距離の打ち分け「ホントの話」”という記事がありました。実際にプロがどうやって距離の打ち分けをしているのかを教えてくれているので、僕にも出来るのか試してみることにしました。
二人のプロが言うには、そもそもアマチュアゴルファーはアイアンを振りすぎているらしいです。アイアンは距離を出すクラブではなく、狙った距離を打つためのクラブなので、プロはスリークォーターくらいの振りでコントロールショットをすることが多いのだとか。練習場でもフルショットの練習ばかりしているので、もっとスリークォーターでコントロールする打ち方を練習したほうがゴルフのレベルが上がるはずと言っています。いや~心に刺さりますね。反省……。
まず小田プロが距離の打ち分け方を教えてくれているのですが、それはドローとフェードで打ち分ける方法。10ヤード飛ばしたいときは高いドローを打って、10ヤード距離を落としたいときは低いフェードを打つのだとか。いやいや分かりますけど、アマチュアには難しそう。しかし小田プロによると、アマチュアは振り幅で距離を変えようとすると緩みや力みになってしまうことが多いので、しっかりと振って球筋で距離を変えるほうが意外とミスが少ないのだとか。そんなもんなんですかね。
この方法はなかなか習得には時間がかかりそうなので、記事に書かれている打ち方のコツを実践しながらこつこつと練習するしかなさそうです。しかもプロは10ヤードの打ち分けをするらしいですが、僕なんかは10ヤードだったら完全に番手を変えてしまいますからね。
ちょうど秋吉プロが5ヤードの打ち分けのやりかたを教えてくれていました。秋吉プロによると、5ヤードなら球筋やスウィングを大きく変えなくても打ち分けができるそうです。
秋吉プロの5ヤード打ち分けのポイントは「右手の向き」。プラス5ヤードの場合は、インパクトからロフトを立てながら真っ直ぐ押していく感じ。
マイナス5ヤードの場合は、インパクトから左に抜いていきながら、右手を少し上に向けていく感じ。球を捕まえていく打ち方と、球を逃がす打ち方をするってことのようです。
そしてどちらの打ち方にも共通して注意することは、クラブの入射角を緩やかにすること。ヘッドを横から入れてフェースにボールを乗せるイメージで打つのが良いようです。
さっそくプラス5ヤードをやってみました。構え方は特に変えず、インパクトでロフトが立つように右手で押し込んで行きます。ここで上体が突っ込んでしまうと、左にボールが出てフックしてしまうので、体の正面でインパクトするようにしたほうが良いようです。
最初の数球は感覚がつかめず、インパクトが安定しなかったのですが、感覚がつかめてくるとだんだん厚い当たりが出るようになりました。最終的には普通に打ったときのキャリーの飛距離151.9ヤードに比べて6ヤード近く飛びました。球筋的にはほんの少しドローですね。
次にマイナス5ヤード。こちらも構え方は特に変えず、切り返しから腰を回転させて、その回転に合わせてクラブを左に振っていきます。その時にフェース面を少し上に向けるようにします。クラブが上から入ってしまうとスピン量が増えすぎて飛距離がかなり落ちてしまうので、緩やかな入射角でインパクトするほうが良いと思います。
飛距離を伸ばす打ち方に比べて、この飛距離を落とす打ち方のほうが個人的にはすぐに打てるようになりました。僕がもともとフェードヒッターなので、この動きがやりやすいんでしょうね。球筋は軽いフェードになり、キャリーが147.6ヤードと、4ヤードちょいキャリーが少なくなりました。
両方やってみたのですが、大きくスウィングを変えることがないので、比較的楽に飛距離のントロールができるように感じました。ドローやフェードを打つというイメージではなく、少しだけ捕まえると飛距離が伸びて、少しだけ逃がすと距離が落ちるというイメージです。このくらいなら、ミスしたときもケガが少なそうですね。
とはいえ、コースでそう簡単に上手く打てるもんじゃないですし、やはり多少の練習が必要だとは思うので、練習場に行ったときにはフルスイングばかりではなく、コントロールショットの練習をもっとしたほうがいいんじゃないかと思います。僕はさっそく次のラウンドで試してみようと思いま~す。