マスターズの主役のひとり、ロリー・マキロイ。キャリアグランドスラムがかかる彼が、マスターズ公式サイトの特集記事内で、怪我の療養中のタイガーを訪ねた際のエピソードを披露した。マキロイが語った“王者の哲学“とは?
今週開幕するマスターズで注目を集める選手のひとりに、ロリー・マキロイがいる。全英オープン、全米オープン、全米プロのタイトルを持つ彼は、マスターズのタイトルを獲得すればキャリアグランドスラムを達成することになるからだ。
そんなマキロイが、マスターズ公式サイトの特集記事内で興味深いことを述べている。それは、マキロイが自動車事故で負った怪我のため療養中のタイガー・ウッズを、フロリダの自宅に訪ねたときのこと。
マキロイによれば、タイガーの部屋には彼が獲得した歴代2位の15個のメジャートロフィが飾ってあるという。それを見たマキロイが「ほかのトロフィはどこにある?」と尋ねたところ、タイガーの答えは「アイ・ドント・ノウ」だったというのだ。
タイガーの勝利数は通算で82。そのうちメジャーの15個のタイトルは大事に自宅に飾る一方、残りのトーナメントでのトロフィは、所在すら把握していない。
マキロイは帰り道、運転しながら、「タイガーが気にかけていたのはメジャーのことだけだったんだな」と思ったという。「メジャー以外の週は練習のようなものだったのだろう」と。
今年のマスターズにタイガー・ウッズの姿はないが、「タイガーの教え」を胸に秘めたマキロイが、今年こそは大仕事を成し遂げるかもしれない。