こんにちは、ゴルフ記者S子です!
いきなりですが、みなさんはゴルフの悩みはありますか?S子は沢山悩みはあるのですが、そのうちのひとつがパット!カップを1メートルくらいオーバーしてしまうくらい打ち過ぎてしまうことがシバシバあって……。グリーンの速いコースへ行くと3パットが多くて困っています。
自宅でパット練習しても上手くいかない日々が続いていたので、なにが原因か知るため、初めてパターフィッティングに挑戦してみようと決意したS子。今回はそのときの模様をお伝えしたいと思います!
初体験のパターフィッティングを受けさせてもらうのはキャロウェイアパレル丸の内路面店内にある「オデッセイ パットラボ」。到着し、アンケートに平均パット数やスコア、悩みを記入していると、その間に持参したS子のパターの重さ、長さ、バランスなどを計測してくれます。もうフィッティングがスタートしてるんですね!
さて、アンケートの記入が終われば次はヒアリングです。今回S子のフィッティングを担当してくださるのは中島祐二さん。S子の悩みはズバリ、打ち過ぎてしまってタッチが合わないこと。オーバーせず、できれば「OK」の位置に寄せたいんです!
そう中島さんに伝えると「ではまずは何球か練習して、いつも使っているパターの計測をしてみましょう」とのこと。「SAM」と呼ばれるパッティング計測器と中島さんのチェックも入りながら3メートルのパッティングを7球打っただけでS子のデータが丸裸になっちゃいました!
今回の計測でとれたデータは以下の7つのポイント。
1、エイミング(アドレス時のフェース向き)
2、インパクト(インパクト時のフェース向き)
3、トップビュー(上から見たスウィング軌道)
4、スポット(打点位置)
5、サイドビュー(横からみたスイング軌道)
6、ローテーション(クラブフェースの回転)
7、タイミング(リズムとタイミング)
その中でもS子がまず注目すべきデータはエイミング(アドレス時のフェース向き)と、インパクト(インパクト時のフェース向き)のようです。
「S子さんのアドレス時のフェースの向きを見ると、2.29、2.01……と右に開いて構えていますが、インパクト時のフェース向きは-1.51、-2.05……とフェースを左へかぶせて当ててしまっています。感覚的に、右へ行かないように手でつかまえにいく動作のクセがついてしまったのかもしれません。いわゆる手打ち状態で、そのせいで距離感も合わなかった可能性がありますね」
自分の中ではスクェアに構えてスクェアにインパクトしていたつもりなのに、構えた時点で2~3度も右を向いているなんて……。なんでも、3メートルの先のカップの真ん中を狙ったときに1度右を向いていると「カップの右淵を向いている」ということみたいです。つまり私はふだんカップを外して構えているいるということ……これじゃあ入るもんも入らないですよね(泣)! しかもインパクトでは今度は左に外すくらいフェースを閉じていたなんて……!
そしてもう1つS子のパター選びのポイントになる「Spot(インパクト時の打点位置)も注目していきましょう」と中島さん。
「S子さんの場合、打点はほとんど同じ位置でストロークできていますが、今使用しているパターの芯より下に当たってしまっているんですね。パターにはフェースの上部に芯があるパターと下に芯があるパターが存在します。ネックがあるタイプのパターは上部に芯があって、ネックのないベントネックなどは下に芯がある。その理由からS子さんは今使っているネックがあるタイプではなく、ベントネックのパターがオススメだと思います」
ネックがあるタイプだと重心位置が高くなるため、フェースの上部に芯がくる。その反対でネックがないタイプは重心位置が低くなるためフェースの下部に芯がくるようなんです! でも、そもそもネックがないパターって実は使ったことがないんです!
ここまでのフィッティングからS子に中島さんが3つの候補を持ってきてくれました!それは「2ボール TENパター」「2ボール TEN トリプル・トラック パター」「トリプル・トラック TEN パター」。カタチはすべて同じ。クラウンのデザインだけが違うというモデルです。
「まずS子さんにとってスクェアに構えやすいパターを見つけていきましょう。この3つのパターの性能は同じですが、構えたときの見え方だけが違います。これはゴルファーの見え方によって合わせやすい・合わせにくいが存在しますから、3つのパターを打ち比べてみましょう」
中島さんの言う通り、最初は2つボールが並んだ「2ボール TENパター」、次に2つボールが並んだ上に3つのラインがある「2ボール TEN トリプル・トラック」、そして最後に3つのラインだけがある「トリプル・トラック TEN パター」を打っていきます。
もちろんすべてスクェアに構えやすいですし、ストロークもスムーズで距離感も合う。だけど、なかでも構えていて「安心するな~」と感じたのが「トリプル・トラック TEN パター」だったんです!
「ストロークを見ていると、スクェアに構えられた状態から『掴まえるクセ』は出ていませんでした、2ボールもよさそうでしたが、とくに赤と青の3本のラインでスクェアにセットしやすいという視覚効果が実証されている『トリプル・トラック TEN パター』と相性がいいと思いますよ」
さて、ここまででS子に合うパターは「トリプル・トラック TEN パター」ということがわりましたが、中島さんは「再現性高く芯に当てるためにライ角を変えてみましょう」とのこと。
「S子さんのデータをみるとインパクトで2.4度トウダウンしています。これはライ角が合っていない証拠。ライ角が合っていないだけで少しヒール側に当たっているんです。なので、2度だけアップライトにしました。構えてみてください」
おおっ! 構えてみるとソールがピタッと合っていて、調整する前と比べて構えやすさが全然違う……! それにライ角を自分に合わせてもらったことによって、芯に当たる確率が高くなったのか、音も違うし、感触も違うんです。同じ3メートルを打ちましたが、OKの位置につけることはもちろんのこと、カップインも増えたんです!……これは凄い!
「ショートしてしまう」「打ち過ぎてしまう」「引っかけてしまう」というようにパターの悩みは十人十色。「オデッセイパットラボ」は2200円で受けられますし、パターに悩むゴルファーは一度試してみてはいかがでしょうか?