インパクト=フィニッシュというイメージで打ってみよう
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はあまり飛ばないほうなので、スコアをショートゲームで組み立てるタイプです。特にアプローチの調子ってのがその日のスコアに直結します。
基本的に僕はピッチエンドランで寄せることが多いのですが、やはりちょっとライが悪かったりするとミスが多くなります。距離の短いアプローチだと緩んでしまったりというミスも。なにかもっとシンプルで簡単なアプローチの打ち方はないもんかとずっと思っていたんです。
週刊ゴルフダイジェスト4/13号に女子プロ界のレジェンドである小林法子プロの「”ノーフォロー”アプローチが最強だ!」という記事が載っていました。ノーフォローってどういうことでしょうか? 「どこからでも確実に寄せられる」とも書かれていたので、試してみることにしました!
ノーフォローアプローチというのは、名前そのままで、フォローをとらず、インパクトがフィニッシュになる打ち方。アマチュアってどうしてもフォローを高くしてボールを上げようとか、ボールを運ぼうみたいになることが多いんです。テークバックとフォローが1対1くらいのイメージですかね。
でも、小林プロによると、その打ち方のせいでインパクトで緩んでしまってダブりやトップのミスが出るのだとか。インパクト=フィニッシュというイメージで打つと、緩みがなくなり、ミスがなくなるのだそうです。
ノーフォローアプローチの基本はいくつかああります。
【1】グリップは短く握る。
【2】テークバックの早い段階でコックを使い、その時にできた手首の角度をキープしたまま振り下ろす。
【3】フェース面がボールを見続けるようにシャットに上げる。
【4】前傾角をインパクトまでキープする。
【5】クラブを下ろすときは手ではなく、左肩を回していく。
この基本を守りながら、さっそく芝の上で打ってみました。やっぱりアプローチは芝の上で打たないと分からないですもんね。
まずはボールを右足の前あたりに置いて打ってみましたが、基本を守ればたしかに簡単に打てますね。インパクトも安定するし、少し低めに飛んで、少しスピンがかかってから転がっていきます。
ボールをスタンスの真ん中くらいに置いてハンドファーストにならないように構えて打つと、少し打ち出しが高いアプローチもできます。フェースを開いて打つとスピンも多めになりました。基本のポイントだけ守っていれば、アレンジもけっこう簡単にできるように感じました。
シンプルで簡単な打ち方ですが、やはり注意するべきポイントがいくつかあります。まずはテークバックでできた手首の角度をキープすることがとても大事です。これがリリースされてしまうと、打点が安定しなくなるし、ボールの手前にヘッドが落ちやすくなり、ダフる可能性が高くなりました。
もうひとつ、クラブは左肩を回しながら下ろしていくこと。手だけで下ろそうとするとダフるし、手首の角度がキープされているとヘッドがボールに届きません。手首の角度がキープされたまま左肩が回っていくと、いい感じのインパクトになります。僕のイメージとしては、しっかりと左わきを締めたまま打つと上手く打てるような気がしました。
あと打ち急ぎにも注意が必要です。インパクトで終わりというイメージが強すぎると、ボールにヘッドをぶつけるという気持ちが強くなってしまい、ついつい切り返しのテンポが早くなってしまいます。そうするとミスも多くなるし、パンチが入ってしまうことも。テークバックからインパクトまで同じテンポで打つことが大事だと思いました。
今までの打ち方と違う部分が多いので慣れは必要ですが、いくつかのポイントさえ守れば、たしかに簡単な打ち方だと思いました。アプローチのひとつのバリエーションとして取り入れるのはアリかもしれないです。使うクラブのロフトを変えれば、ランが多めのアプローチとかも簡単にできますね。そういえば、テレビで観るプロのアプローチもけっこうフォローは小さい気がします。ちょっとプロっぽく打てるけど簡単なアプローチをぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。