洋服にサイズがあるように、ゴルフのグリップも太さを選ぶことができる。では、太さによってスウィングに影響はあるのか?また、自分に合う太さをどう見つければいいのだろうか? 正しいグリップの太さ選びについてクラブフィッターでスウィングコーチの関浩太郎に聞いた。

グリップの太さはM58、M60、M62の3サイズが一般的で、M60がスタンダード。スペック表記はアルファベットと数字の組み合わせで、アルファベットのM・Lはメンズ・レディースを表し、数字はグリップの内径を表す。

たとえば「M60」であればメンズの内径0.60インチのグリップということだ。そのため、M58>M60>M62の順で、数字が大きいほうがグリップは細くなる。

では、どんな太さを選ぶべきなのか。「手が大きいからと太いグリップを選んでいるゴルファーは少なくありませんが、僕はあまりオススメしません」と話すのはクラブフィッターでスウィングコーチの関浩太郎だ。

画像: 「基本的にはどんなゴルファーも細いグリップを選ぼう」と関はいう

「基本的にはどんなゴルファーも細いグリップを選ぼう」と関はいう

「たとえば、トンカチを使うときは、手のひらでギュッと握るより、指先で握ってあげたほうが手首のスナップを使えて上手くクギを打つことができますよね。ゴルフクラブも手首のスナップを使うことがクラブを使いこなす上で重要なポイント。太いグリップを使ってしまうと“手のひら寄り”で握りやすくなるため、基本的にはどんなゴルファーも細いグリップをオススメしています」(関、以下同)

手が大きいからといって太いグリップを選ぶと手首のスナップが使えず、ヘッドスピードが上がらずに、飛ばない原因になる。だからこそ、基本的には細いグリップを選ぶのが正解ということだ。

画像: 手が大きい=太いグリップを選ぶことが必ずしも正しいわけではない(撮影/中居中也)

手が大きい=太いグリップを選ぶことが必ずしも正しいわけではない(撮影/中居中也)

ただ、「基本的には僕も使用するスタンダードのM60をオススメしていますが、ゴルファーのスウィングタイプや悩みによっては太目のM58を勧めるケースもあります」と関は言う。

「スウィングプレーンがブレてしまっていて軌道が安定しないゴルファー、もしくはオーバースウィングでコッキングを使いすぎてしまうゴルファーは太めのグリップが合う可能性はあります。少し飛ばなくなるとは思いますが、コッキングを抑えることで方向性は安定してくるはずです。『とにかく曲がってしまう』というゴルファーは太いグリップを試してみる価値はあります」

その一方で「手が小さいゴルファーや女性ゴルファーはM62でも“太い”危険性がある」と続ける。

「仮にM62のグリップでフィンガーグリップをしたときに、手のひら寄りに握ってしまうゴルファーはM62でも太い可能性が高い。そういうときに僕はレディースサイズをオススメしています。グリップは『レディース』と表記されていないですし、カラーも女性らしい色だけでなく、黒もありますから、男性でも抵抗なく使いやすいと思いますよ」

画像: 3サイズの中でもっとも細い「M62」でフィンガーグリップしたときに手のひら寄りで握ってしまう場合はレディスサイズを試してみよう

3サイズの中でもっとも細い「M62」でフィンガーグリップしたときに手のひら寄りで握ってしまう場合はレディスサイズを試してみよう

「ヘッドスピードや飛距離に大きく影響する」というグリップの太さ。グリップは唯一手に振れる部分だからこそ、こだわりたいところ。ときには女性用にまで視野を広げると、意外な発見があるかもしれない。

みなさんは自分のグリップの太さを把握しているだろうか?「わからない」という人は、これを機に見直してみてはいかがだろうか?

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