海外メジャー「マスターズ」は松山英樹が制し、歴史的快挙を成し遂げた。多くのスーパープレーの中でパッティングに注目したゴルフファンも多いはずだが、実は大会直前にパターを変えていたそうだ。エースパターとの違いは?
マスターズを制覇した松山英樹。最終日のテレビ中継では、そのパターヘッドがアップになるシーンも何度もあった。画面に映し出されるのは松山のエースパターとしてお馴染みのスコッティキャメロン ニューポート2。なのだが、よく見ると微妙に違う
米メディア、Golf.comによれば、松山がパターをチェンジしたのはマスターズの2週前に開催されたWGCデルテクノロジーズマッチプレーでのこと。2012年製のニューポート2プロトタイプを採用し、グリップも変更したのだそうだ。
たしかめるべく、マッチプレーのさらに2週間前に開催されたプレーヤーズ選手権初日の写真を見ると、使っているのはスコッティ・キャメロンのピストルグリップ。マスターズでは、ラムキンのコード入りのグリップを使っていた。
さて、ギアが好きな方のなかには、「スコッティ・キャメロンのパターのグリップをラムキンに変えた」と聞いて思い浮かぶ名前があるはず。そう、タイガー・ウッズだ。
タイガーが愛用のピンのピストルグリップ(PP58)からラムキンのコード入りグリップに変えたのは2020年9月の全米オープンでのこと。そして半年後、同じような調整を松山英樹も行ったことになる。
結果的に、松山のパターは魔法の杖のようにオーガスタのガラスのグリーンを攻略。松山に初のグリーンジャケットをもたらした。快挙の裏に、小さくて大きなギアの“チェンジ“があった。