コブラの最新モデル「キング ラッドスピードワンレングスアイアン」は7番アイアンのロフトが27.5度という飛び系アイアン。そこにコブラならではの長さが同じ“ワンレングス”を組み合わせた新感覚のモデルだ。その5、7、9番をプロゴルファー・中村修と堀口宜篤が試打。性能をたしかめた。

コブラゴルフと言えば、PGAツアーで活躍するトッププロ、ブライソン・デシャンボーが契約を結ぶクラブメーカー。“ゴルフの科学者”の異名を持つデシャンボーは道具選びにも独特のこだわりを見せているが、なかでも特徴的なのが、アイアン全番手のクラブ長を7番の長さにそろえたワンレングスアイアンを使用している点だ。

契約選手の特色もあってか、コブラゴルフのアイアンにはクラブ長の階段が作られた通常モデルとは別にワンレングスモデルもラインナップされていて、それは最新モデルである「キング ラッドスピード」にも当てはまる。

画像: コブラゴルフのワンレングスモデル「キング ラッドスピードワンレングスアイアン」の5、7、9番をプロが試打!

コブラゴルフのワンレングスモデル「キング ラッドスピードワンレングスアイアン」の5、7、9番をプロが試打!

キング ラッドスピードのアイアンは7番で27.5度と、いわゆる“飛び系”に類するモデルだが、ワンレングスモデルだと打ち心地はどのようになるのか。さっそくプロゴルファー・中村修と堀口宜篤の両名に、ワンレングスモデルの5、7、9番を試打してたしかめてもらおう。ちなみにシャフトは純正カーボンのSフレックスを使用して行った。

まず「キング ラッドスピードワンレングスアイアン」全番手に共通しているのは、7番アイアンの長さである37.5インチにクラブ長が統一されている点(※アーコスセンサーありの場合)。

ポケットキャビティ構造を採用しており、バックフェースには3Dプリントでデザインされた軽量パーツを採用することで低重心化。トウ側に10グラム、ヒール側に3グラムのウェートを配置することで重心がフェースセンターに設定され、より安定した性能を獲得しているという。

画像: コブラゴルフ「キング ラッドスピードワンレングスアイアン」の7番

コブラゴルフ「キング ラッドスピードワンレングスアイアン」の7番

ではさっそくアイアンセットの長さの基準となっている7番から両者に試打してもらおう。まずは見た目の印象から。

「まず構えた印象ですが、7番ということもあって長さ的にもしっくりくる感じです。ソールが幅広でラウンドもしているので、抜けが良さそうな感じはありますね」(堀口)

中村は「ヘッドは見た感じやや大きめのサイズ。ネックも少し短くしているように感じます」という。ではさっそく2人の試打結果を見ていこう。

【堀口のキング ラッドスピードワンレングスアイアン7番の試打結果】
HS38.2m/s キャリー188.7ヤード トータル204.3ヤード 打ち出し角18度 ボール初速54.4m/s スピン量4121.7回転

【中村のキング ラッドスピードワンレングスアイアン7番の試打結果】
HS39.1m/s キャリー193.3ヤード トータル209.3ヤード 打ち出し角18.4度 ボール初速55.3m/s スピン量3804.3回転

「ロフトが立っているだけあって、やはり一般的な7番以上に飛距離を出してくれますね。打感はかなり柔らかくて、フェースに吸い付く感触もあるので、振っていきたくなるクラブです」(堀口)

中村も「ヘッドスピードに対して初速が出ていて、飛距離性能の高さを感じます」と評価。

「キャリーで約195ヤードと、4番アイアン相当の飛距離が出ています。7番の枠は超えている感がありますが、キャリーで195ヤード飛ばすクラブとして考えれば、見た目は7番なのでものすごくやさしいですね。重心距離が長いのでフェースの開閉の度合いが少ない感じがします。今の大型ヘッドドライバーとの相性は良さそうですね」(中村)

続いて打ったのはロフト37度の9番。通常のモデルならば番手なりにクラブ長が短くなっているところだが、こちらも7番と同じく37.5インチ。「いつも使う9番より長いので少し違和感はありますね」と堀口は言うが、試打結果はどのようになったか。

画像: コブラゴルフ「キング ラッドスピードワンレングスアイアン」の9番

コブラゴルフ「キング ラッドスピードワンレングスアイアン」の9番

【堀口のキング ラッドスピードワンレングスアイアン9番の試打結果】
HS38.2m/s キャリー163ヤード トータル171.3ヤード 打ち出し角22.9度 ボール初速49.1m/s スピン量5402.7回転

【中村のキング ラッドスピードワンレングスアイアン9番の試打結果】
HS38.5m/s キャリー164.3ヤード トータル172ヤード 打ち出し角22.4度 ボール初速49.3m/s スピン量5234.7.3回転

「9番でもやはり飛びますね。長さが一般的なモデルよりあるぶん、ボールもしっかり上げてくれます。飛距離的にもクラブの長さ的にも“ロフトが寝ている7番アイアン”って表現するのがしっくりくる気がします。でも7番にしては簡単、っていう印象ですね」(堀口)

最後に打った5番はロフト22度。こちらも他番手と同様37.5インチだが、9番の場合とは逆に「一般的な5番より短くなっているぶん安心感がありますね」と堀口。2人の試打結果は以下の通りだ。

画像: コブラゴルフ「キング ラッドスピードワンレングスアイアン」の5番

コブラゴルフ「キング ラッドスピードワンレングスアイアン」の5番

【堀口のキング ラッドスピードワンレングスアイアン5番の試打結果】
HS39.8m/s キャリー200.3ヤード トータル219.3ヤード 打ち出し角16.4度 ボール初速56.1m/s スピン量3496.7回転

【中村のキング ラッドスピードワンレングスアイアン5番の試打結果】
HS39.1m/s キャリー197.3ヤード トータル220.7ヤード 打ち出し角14.9度 ボール初速56.3m/s スピン量3258回転

「ロフトの違いと、一般的な5番よりクラブ長が短いのもあって、弾道はやや低め。キャリーを見ると7番よりやや飛んでいる感じです。ただ、トータルではしっかり飛距離の階段が作れています」(中村)

3番手の試打を終えた両名。堀口は「他の飛び系アイアンと比べても、ワンレングスであることでボールの位置やスウィングを細かく変えなくて良いのは明確なメリットですね。どの番手でも同じイメージで打てるから、安心感があります。とくにロングアイアンが苦手な方にはオススメです」と評価。

中村は「初心者やその一歩先を目指すゴルファー、あとはシニアの方とも相性の良いクラブです」という。

「ワンレングスであることでオートマチックに打てるぶん、120切り、100切りを目指すゴルファーにオススメできますね。あとは飛距離が落ちてきたシニアの方にもオススメです。飛び系であることはもちろんですが、ワンレングスであることで、とくにクラブ長が長い上の番手の振りづらさが解消されるのはメリットと言えるでしょう」(中村)

飛び系らしいロフト設定とヘッド性能に、ワンレングスならではの打ちやすさを加えた個性的な仕上がりとなっているラッドスピード ワンレングスアイアン。ワンレングスに興味がある人はもちろん、そうでないゴルファーも食わず嫌いせずに試打してみると、ロングアイアンへの苦手意識が解消されるかもしれない。

This article is a sponsored article by
''.