ブライソン・デシャンボーと言えばPGAツアーでも屈指の飛ばし屋として有名だが、そんなデシャンボーが愛用しているシャフトメーカーが「LAゴルフ」だ。
デシャンボー自身はプロトタイプモデルを使用しているものの、市販されているモデルにもデシャンボーがLAゴルフと共同開発し、“ゴルフの科学者”のエッセンスが採り入れられた「TRONO」というシリーズが存在する。
PGAツアートッププロが手掛けたドライバーシャフトはいったいどんな性能となっているのか。TRONOシリーズの中でも60グラム台Sフレックスという設定の「TRONO 65S」を、プロゴルファー・中村修と堀口宜篤に試打してもらおう。
なお、今回試打に使用したヘッドはパーツメーカー・コンセプトの「SYB EG-05」。このヘッドをチョイスした中村によると、「低重心、低スピン、高打ち出しと、ハードなシャフトと相性の良い要素が揃っている」ことが今回のカスタマイズに至った理由だという。
このEG-05については「見た目はオーソドックスながら、ウェート配置による低重心化やソール前面の溝によって反発性能の向上やミスヒットへの寛容性も高まっていて、最新モデルらしい技術が採り入れられていますね」と堀口。
では、このTRONO 65SとEG-5の組み合わせ、いったいどれくらい飛ばせるのか。2名が全力で試打した結果をデータで見ていこう。
【堀口のLAゴルフ TRONO 65S×SYB EG-05の試打結果】
HS44.5m/s キャリー249ヤード トータル274ヤード 打ち出し角14.7度 ボール初速65m/s スピン量1353回転
【中村のLAゴルフ TRONO 65S×SYB EG-05の試打結果】
HS45.6m/s キャリー265.3ヤード トータル295ヤード 打ち出し角13.6度 ボール初速68.3m/s スピン量1525回転
「かなりパリッとしていて、素振りするだけでハードさを感じられますね。デシャンボーとの共同開発ということもあってか、PGAツアープロ好みの、低スピンかつ曲がらないシャフト性能を持っていると言えるでしょう」(堀口)
また、ヘッドに関しても「打感が柔らかくて気持ち良く叩いていけますね。シャフトの性能も相まって、思い切り振っても曲がり幅はかなり抑えられていました」と堀口。
さらに中村は「ただシャフトが硬いだけ、というわけでもないんです」と指摘。
「TRONO 65Sはトルクが少なく先端のしっかり感があってスピン量が少ないタイプ。ただガチガチに硬いだけではなくて、インパクトでちょっとだけしなって来てくれます。そのため振り遅れずにしっかりと押し込んでいけましたね」(中村)
ただ、今回試打したSフレックスという設定も海外仕様のため、日本仕様に比べてハード。使いこなすためには「自分の力でしっかり振れて、かつ球が吹き上がらず前へ飛ばせる」ことが前提だと感じたようだ。両者は「ヘッドスピードで言うと、45m/s以上は欲しいところですね」と語る。
要求される実力も高まるが、“とがった性能”だけに使いこなせた場合の性能が高いのもたしか。スウィングスピードに自信がある方はプロ2人が試打したカスタムをぜひお試しいただきたい。
このハードヒッター用モデル「SYB×LAゴルフ ドライバー」詳しくはコチラ↓