みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はどちらかというとアプローチは得意なのですが、それでも練習量がそんなにあるわけではないので、日によって調子がバラバラ。調子のいい日はグリーンを外してもなんとなく寄るような気がするし、そういう気持ちのときは心にも余裕があるので、実際による確率が高いんです。
しかし、一旦調子が悪くなると、今度は逆に「ダフりそう」とか「クリーンに打たなきゃ」とか余計なことを考えてしまって、結局ミスしてしまうですよね。
メンタルやその日の調子にあまり左右されないシンプルでやさしいアプローチの打ち方ってないものか? と思っていたところ、週刊ゴルフダイジェスト5/4号のマンガ「オーイ!とんぼ」にめちゃ簡単そうなアプローチの打ち方が載っていたのでやってみることにしました。
僕はよく「とんぼ」に載っている打ち方などを真似してみたりするのですが、今回のアプローチはいつもにも増して自分に良さそうと思ったんです。その理由は「右手」。主人公のとんぼは右手でクラブを操作するタイプなのですが、僕も完全に右手でクラブを動かすタイプ。今回のアプローチは右手だけで打つようなアプローチなので、僕にはピッタリなんじゃないかと。
とにかく打ち方は簡単。右手一本でクラブを持ち、そのまま真下に手を下ろします。そうすると右肩の前に右腕が真っ直ぐ垂れる状態になりますよね。その状態で肩から下を振り子のように振るとヘッドは地面の同じ部分を擦ります。その擦った部分にボールを置き、同じように腕を振れば上手く打てるってことです。たしかにこの打ち方だと手首をコックしたりという動きもないので、同じところにヘッドが落ちてきますね。ということは、安定してインパクトできるということ。僕の場合は右足よりもさらに外側あたりが振り子の最下点になりました。
そして、同じように右手一本で構えて、その状態のまま左手をそっと添えるようにグリップすればいいわけです。あくまでも左手は添えているだけで、右手の動きを邪魔しないようにすることが重要です。基本的に右手一本で打つイメージですね。
さっそく試してみましたが、右手で変な操作をせず、あくまでも肩からの振り子運動で振れれば再現性の高いストロークができますね。ボールを振り子の最下点にさえ置けば、クリーンなインパクトができます。打ち出されるボールは、少し高さが出てスピンも少し入り、ランは少なめです。ハンドファーストの状態ではなく、シャフトが地面の垂直の状態でロフト通りにインパクトできるので、少し打ち出しで高さが出るということですね。いわゆるピッチショットです。
プレッシャーの掛かる場面で、なんだかミスしそうだな~なんて悪いイメージのときなんかは、このアプローチだと振り子運動さえ出来ていればミスは少ないのでやってみるといいかもしれません。アプローチが苦手な人は、この打ち方だけでアプローチしても良いんじゃないでしょうか。本当に気をつけるポイントは手首などを使わずに肩からの振り子で振るということと、ボールの位置は振り子の最下点に置くということだけ。
左手が利き腕で、左手の意識が強い人は、左手一本で打つ意識にして、右手を添えるだけで打つと良いんじゃないでしょうか。
距離のあるアプローチには向かないかもしれませんが、距離が短めのアプローチにはかなり使える打ち方だと思います。短いアプローチってインパクトで緩んだりすることが多いので、この打ち方でクラブの重みに任せて打つとミスが少なくなるような気がします。アプローチ苦手な人は一度試してみてみる価値はあると思いますよ。